家のなかで必要なものが見つからなくて、あちこち探してやっと手にする、こういった経験はだれにでもあるのでは?
「使いたいと思ったものを手にするまでに手間がかかればかかるほど、感じるストレスは大きくなります。そんなストレスを感じたらものの置き方を見直してみましょう」と教えてくれたのはライフオーガナイザーの高田舞子さん。すぐマネしたくなるものの置き方アイデアを教えてもらいました。

冷蔵庫の側面は狙い目の収納スポット!収納のストレスはこう減らす

●保存容器はフタと本体を外して別に収納

保存容器はどの家庭にもたくさんあるキッチングッズのひとつ。100円ショップでも簡単に手に入りますし、地味に増え続けるアイテムではないでしょうか。
私も過去はそうでした。いろいろな大きさがありますし、収納するにもかさばります。小さなサイズを大きなサイズの中にしまい込んでパズルのように収納したり。

でも、ふとストレスを感じ始めました。ひとつの容器を使いたいと思うと、ほかの容器も手にしないといけない。中に食材を入れるときにフタを外す必要がある。
「そのアクション、いる?」と気づきます。
そこで、今はこの方法に行きつきました。

タッパー
すべての画像を見る(全7枚) フタと本体を外しておくことで、動作がラクちんに

フタと本体を外して収納することでムダなアクションを減らしています。フタをして収納していたときと比べて、取り出す動作が格段にラクになりました。

●冷蔵庫の側面も収納に。ときどき使うグッズをはりつけ

冷蔵庫の側面はアイデア次第でラク家事がかなう狙い目のスポット。冷蔵庫は毎日向かい合う頻度が高いのに、側面の空間はぽっかりとあいていることが多いんです。これを収納に利用します。

マグネットケース

わが家の冷蔵庫の側面には、ご覧の通り丸型のマグネットケースをはっています。なかにはお弁当用のピックやカップを収納。

わが家はお弁当をつくるのはごくたまにのこと。ですが、使用頻度の少ないグッズだからといって棚の奥にしまい込んでしまうと、いざ使いたいときにすぐに取り出せなくて慌ててしまいます。また、本当は不要なものをいつまでもかかえたままにしてしまう恐れも。

それであいていた冷蔵庫の側面にはりつけてみたら、これがわが家には合っていました。

●冷蔵庫内で食材迷子を防ぐセット置き

冷蔵庫内の食材の置き方にもひと工夫しています。キーワードはセット化。
たとえば、ご飯のおともセット。おにぎりをつくる際にはこのボックスごと出せばOK。

ふりかけなど

ほかにも便利なのが朝食セット。

朝食セット

また、マーガリン、バター、ヨーグルト、ジャムなどをひとつのトレーにのせてすぐに取り出せるようにしています。

セット化のメリットは必要なものがすぐに取り出せることもありますが、いちばんは冷蔵庫の奥で食材が迷子になるのを防げること。

ご飯のおともセットならふりかけが使いたいときに、ビン詰めのおかずも目に入るから残量を見てそっちを先に使おう、といったようなこともあります。

●タオルは見た目のすっきりさより取り出しやすさ重視で

タオル収納

こちらは少し前のわが家の洗面脱衣室の写真。洗濯機上部につっぱり棚を設け、そこにボックスを置いて引き出しのように使っていました。

見た目はすっきりして見えるのですが、「中のものを取り出すのにいちいちボックスを引き出すのって手間?」と思い、見直すことに。

タオル置場

こちらが現在の様子。ボックスを横たえてそこにタオルを積んで入れるようにしました。こうしてみると取り出しやすさが格段にアップ! 結局、見た目のすっきりさより取り出しやすさの方が重要だと気づきました。

●玄関の壁を帽子の定位置に

帽子掛け

帽子の置き場所はひとつ、ずばり玄関手前の壁です。ここが出かけるまえに手に取りやすく、帰ってきたときにかけやすい場所だと気づきました。

クリップ

廊下の壁にはフックがありませんでしたので、100均のクリップと押しピンでつくりました。

「ものの置き場所を工夫してアクション数を減らす」というのは収納を考える上で大事な考え方だと思っています。ぜひ試してみてください!