●「バル」はみんなが集まる社交場
すべての画像を見る(全6枚)スペインでよく目にするのは、バルで立ち飲みする人たちです。日本のバーと同じ文字「Bar」と書かれますが読み方は「バル」。ここはレストランほどかしこまらず、ケーキが置いてあるようなカフェよりもどちらかといえば食事寄り、テーブル席に加えカウンターが設置されています。朝食に立ち寄り、休憩時間にボカディージョをほおばり、仕事後に少しつまんで、帰宅前に一杯…。終日だれかしらがカウンターに立ち、恐らく地元の人たちは「あそこに行けばだれかがいる」ような、地域に密着した生活の中心的な存在です。
世界一の生ハム生産国スペイン! バルでもレストランでも生ハムメニューを多く見かけます。私は幼い頃からの印象か「生ハム=かみきれない」というイメージがありましたが、究極に薄くスライスされた良質の生ハムは、口の中で溶けていく食感を覚えました。
料理やサラダに入ることも多いですが、単品で注文すると“しゃぶしゃぶ”のように、お皿一面に生ハムが並び圧巻です! また専門店や市場では食べ歩きできるサイズも売られ、気軽に試せるところも魅力の一つです。
日本でよく言われる「飲んだ後は締めのラーメン」、スペイン版は「アイスクリーム」です。スーパーは閉店していてもアイスクリーム店は24:00頃までオープン。スペイン人は年齢・性別に関わらず本当にアイス好きで常に長蛇の列。人気の味はチョコレート・アーモンド・ヌガーなど、こってり系です。
食べることが大好きなスペイン人。一日中「食」を感じる生活だからこそ、美食国ができ上がったのですね。私の食生活も最近はすっかりスペイン流に変わりました。数時間おきに小腹がすき、ボカディージョや果物を頬張り、バルやアイスクリーム屋の営業時間はしっかりチェック。食生活を合わせることで、さらに地元に馴染んだ生活になってきたように思えます。