大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが今イチオシの漫画を紹介! ここでは、まじめなサラリーマンの独特な食へのこだわりがほほえましいグルメ漫画『給料日のグルメ』について語ります。
まじめサラリーマンの、月1回のぜいたくグルメ『給料日のグルメ』
『給料日のグルメ』 楠本 哲/著 日本文芸社刊 全2巻
主人公の神藤(しんどう)は、まじめ一徹のサラリーマン。唯一の楽しみは、月に一度、給料日にちょっとぜいたくなグルメを楽しむこと。老舗洋食店のエビフライ、ふぐちり…自分へのごほうびを堪能する姿をご覧あれ!
給料日のグルメ(1)(ニチブンコミックス)
食への独特のこだわりがほほえましい
サラリーマンの神藤は毎日定時に帰宅し、上司からの飲みの誘いも断り、妻と双子の子供のために身を粉にして働いています。ところが給料日だけは奥さん公認で月に一度1人グルメを楽しめる特権を堪能しています。是非食べてみたい! と思わせる料理が毎回登場するので、ディナーやランチなどなにを食べようか迷ったときのガイド本に最適です。
一話一話が簡潔で読みやすいし、彼の食の感想が面白い。たとえばビールとエビフライをほおばって「米は金がないときにいくらでも食べればいい」と言い放ったり、食への独特のこだわりがほほえましかったりします。奥さんも月に一度旦那の食事をつくらず自由時間を満喫できますから、夫婦円満の秘訣はお互いの自由を尊重することかもしれません。
そう言えば50年前、月に一度、給料日になると3人で六本木にあった高級カレー店に行ってました。どんなカレーを頼んだのか、まったく覚えていませんが、今も一緒にいるという事実だけは変わっていません。