乳房を失う可能性もある乳がん。もしも罹患してしまったら「まさか私が…」「治療がつらい…」「再発がこわい」などさまざまな不安から気持ちがふさいでしまう(=デプレッション)状態に陥ることも。ここでは、48歳で乳がんが発覚し、逆境を乗り越え日常生活を取り戻した経験をもつ読者の実体験を紹介します。心の切り替え法を参考にもしものときに備えましょう。
大病したからこそ感じた健康の大切さ。今後は、自分のカラダを最優先に
読者の村瀬信子さん(仮名)が乳がん宣告を受けたのは、パート勤めのかたわら自宅で営むハンドメイド雑貨店が軌道に乗り始めた超多忙な頃。
「当時の睡眠時間は5時間あるかないか。食事も菓子パンなどで済ませることも多く、今思えば病気になってもおかしくない生活。カラダが『休め!』と強制終了させてくれたのかも…」
病気を前向きに捉えながらも、全摘手術、抗がん剤と治療が進む過程では、都度心が折れそうになることも。
「すべて未知の体験なので、先々の不安はつねにありました。病気のことは限られた人にしか知らせていなかったこともあり、とくに見た目が変わる脱毛などは周りの目が気になってしまい、いちばん堪えましたね」
そんな“乳がんデプレッション”を乗り越え、今は元気に。
「普通の生活を取り戻せたのも、家族と、病院やアプリで知り合った病気と闘う仲間がいたからこそ。また3種類の保険にも助けられました。ただがんになると手術や治療だけでなく、じつは脱毛時のウィッグ代や通院の交通費など思わぬところに出費が。年齢とともに状況も変わってくるので、定期的に保険を見直すことは大事なんだなと病気になって初めて感じました」
“乳がんデプレッション”に負けない切り替え術
●48歳のとき腫瘍が見つかる
「毎年エコー検査で『嚢胞あり〈経過観察〉』と指摘を受けていたものの、定期的に検診を受けているから…と油断していた面も」と村瀬さん。「再検査から精密検査へと段階が進んで覚悟はしていましたが、不安も大きく」
「治験が多くていい薬があるから、まだまだ生きるよ」と主治医の前向きな言葉で、心が負けてる場合じゃないと奮起。「検診を受けていたから早期で発見できた」と思うように。
●抗がん剤治療による副作用との戦い
「片胸がなくなったことより、見た目を大きく変えてしまう髪や眉、まつ毛などの脱毛がショックでした」。カラダは一日じゅう寝ていたいほどダルいけれど、強烈な筋肉痛でなかなか眠れず、さらにダルくなるという負の連鎖に。
入院中に自ら声をかけて友達になった「リアルがん友」や女性のがん患者と話せるアプリで前向きな情報交換を。「副作用や経過なども共有でき、何より一緒に頑張ってる仲間がいることが心の支えに」。また「家族が病人扱いせず、普通に頼ってくれたおかげで、寝たきりにならずに『家事をやらなきゃ!』と気力アップにつながった気がします」
●普通の生活に戻った現在
病気前から勤めていたパート復帰も果たし、術後5年が経過したことで、主治医からは「一応卒業」との言葉も。普通の生活に戻ったとはいえ「再発の不安もつねに隣り合わせです。年齢的なことはもちろん、お金の面でも…」
「心配するひまがあったら、再発しないようにできることをしよう」という気持ちに。「自分のカラダを最優先して運動や食事など生活全般を見直したり、再発時に使える保険も探しました」
●乳がん治療にかかった費用は…?
「自分名義の保険は掛け捨ての医療保険のみでしたが、夫が加入していた健保や家族型の保険のおかげで手術や治療費は全額カバーできました。ただ、治療中は働けないぶん定期収入が減り、トータルで考えるとマイナスに」
※1 高額医療費制度適用後の金額
※2 出勤時間短縮のために発生したマイナス金額
がんの経験によってあらためて気づいたのは、「健康がいちばん」ということ。「乳がんは自分で気づけるがんと言われるけれど、私は気づけなかった。それは忙しすぎたから。これからは再発させないためにも、自分のカラダを最優先に考えていこうと思っています」
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