●お金をかけなくても幸せな食事時間を
すべての画像を見る(全5枚)さて食事といえば、私は3食のうちで朝食が好きです。若い頃一度高原のログハウスに泊まったことがあり、庭の草地で朝食をとりました。といっても節約家の私が用意したのは、前日に無人の露店で買った野菜と卵くらいでしたが、かぶりついたキュウリが口中に飛沫を拡げた特大の美味は、高原の瑞々しさを飲み干すような爽快さでした。
1本100円もしないチープな野菜から、朝の壮大な爽やかさを体感した瞬間であり、大袈裟であっても、その後を生き抜くためのチープにしてシックなメッセージだったと思っています。
50年もたった今でも、朝露を食むようなキュウリの味覚を思い浮かべ、朝食を楽しみに起床します。おかげで、眠れぬ夜はあっても起きられない朝はないことを幸運に思います。
●おひとりさまであることへの備えはしっかりと
しかし、約束どおり夜は訪れます。最近耳にする”孤立死”。もしくは、近年の危機的気象状況などは危機感をもっています。時代がひとつの文明の極みにきたような今、おひとりさまにとっては忍び寄る足音の予感でもあります。でも悲壮になることはありません。
まず、いざというときのために終活とはしっかり向き合います。こちらは東京都に申し込み、いただいた終活手帳です。
また、しっかり災害への備えが大切です。防災グッズ、非常食、飲料水…トイレが使えなくなること考え、非常用トイレの準備も必要です。すてきなお洋服を買う前に、備蓄品がそろっているかを優先しています。
有事のとき、1人が困ればみんなが困る。1人が益をもたらせば皆の一助になる、かもしれませんから。これがおひとりさまの自覚でもあります。