インテリアをおしゃれな雰囲気にしたいとき、家具ど大きなものに目がいきがち。でも、ラグの小物づかいで、ガラリと印象は変わります。
雑貨店店主の小池梨江さんにセンスよく見せるコツと上手な使い方を伺いました。
季節によって模様替え。自在に使えるのがラグのメリット
●「二度と出会うことがなさそう」が買うときのタイミング
すべての画像を見る(全4枚)大きなベージュのラグの上に、小ぶりのヴィンテージラグを2枚重ねたソファコーナー。
「ベージュのラグは、インテリアショップの通販で購入したもの。ヴィンテージラグは2枚とも西洋民芸のショップ『グランピエ』で、購入しました。ラグは、息子が“土俵”と呼んでいて、ここで夫とよく相撲をとっています(笑)」
季節によって、簡単な模様替えもよくするという小池さん。
「夏はヴィンテージラグを外し、薄手の白い布をかけて過ごすことも。ヴィンテージラグは椅子の下に移動させたり、いろいろな使い方を楽しんでいます」
下に敷いたベージュのラグは200×200cmのスクエアタイプ。その上に、135×85cmのヴィンテージラグを2枚重ねて。左上の無地がトルコ製、右下の模様があるラグはアフガニスタン製。茶系のグラデーションがおしゃれ。
リビングに2枚重ねて敷いているのは、トルコやアフガニスタンの遊牧民が手織りしたというヴィンテージラグ。すっかり部屋のインテリアになじんでいますが、購入時はかなり迷ったのだとか。
「キリムのクッションをもっていて、それに合わせるラグを探していました。でも大きなラグは値段も高いし、収納も困るなぁと思うと決断できなくて。しかも『柄と柄を合わせたら変かな?』『それなら無地?』と、迷うポイントが多く、なかなか買えませんでした」
そんな小池さんが、「二度と出会うことがなさそう」と思い、購入を決めたのがこの2枚。折りたためる薄さと軽さで、かつ小さなサイズを選んだことで、悩んでいた問題もクリアしました。
「無地のラグは、原始的なタイプの織り機で羊の毛を織ったもの。模様のあるラグは古いものらしく、天然染料で染めているそう。そういうつくり手のエピソードを聞くのが好きで興味も湧きました」
●自由自在におけるのがラグ。窓辺に敷いても
窓辺の小上がりに敷いたのは、インドアンティークの店「シュリヤントラ」で購入したカンタという布。
「着古したサリーをパッチワークにしたもので、去年の夏はラグに重ねて敷いていました」
また、若い頃に買ったという思い出のラグも登場することも。
手軽にしまったり、移動できる手軽さもラグのいいところ。ちょっと気分を変えたいときにはさっと実践できますね。