インテリアをおしゃれな雰囲気にしたいとき、家具など大きなものに目がいきがち。でも、ラグやマットなどの小物づかいで、ガラリと印象は変わります。
ここでは家具や雑貨のショップ「イデー」スタッフの小林夕里子さんに、センスよく見せるコツと上手な使い方を伺いました。
暮らしに彩りと豊かさをもたらしてくれるラグとマット
部屋の中心にはモノトーンカラーのラグを置き、イエロー系とグリーン系でそろえたクッションやポスターを差し色にした小林さんの部屋。
「この夏はデニムのクッションやブルー系のアートを組み合わせて、さわやかな感じにしたいです」と小林さん。
「部屋の雰囲気を変えるには、大きな面積を占める場所を変えるのが手っ取り早い方法。カーテンだとちょっと大変ですが、ラグなら手軽です」と話す小林さんは、店舗のディスプレーを仕事としているインテリアのプロ。ラグとその近くに置くクッションやアートなどとの、色や素材の相性を考えたうえで組み合わせることで、統一感が生まれると言います。
「自宅は白をベースに、黒をアクセントカラーにした部屋にしたいと考えていたので、このベニワレンのラグは理想的でした。ソファに合う大きさのものがなかなか売っていなかったので、旅先で見つけたときに衝動買いしたものです」
●自宅でのラグ&マット使いを見せていただきました
インテリアコーディネーターの資格ももつ小林さん。
「ソファの前にローテーブルを置くなら、ラグの大きさは150×200cmぐらいないと人が座ったり、動いたりしづらいと思います。わが家はローテーブルもなく、ソファ幅が約140cmとコンパクトなので、ラグもそれに合わせて小さめのものを選びました」
リビングの主役にしたのは、モロッコの遊牧民によってつくられた、羊毛100%の「ベニワレン」のラグ。片方だけフリンジがついている点も、いいアクセントに。
「厚みがあるタイプなので、そのまま上に座っても気持ちいいです」
玄関に敷いたマットは、ホワイト系のカラーをセレクト。イランの遊牧民が手織りでつくる「ギャッベ」のマットです。
「家に入ったとき、パッと明るい印象を与えるマットがいいと思って。季節を問わないデザインで一年じゅう使えます」
「汚れが気になったら、お風呂場で、薄めた中性洗剤を使って足で踏むように洗っています。軽く脱水して、干せばOK」
●これからのシーズンのラグも拝見!
ポルトガルのラグブランド「RUGbyGUR」のもの。
「ほかのラグと重ねて敷きたいと思ったのですが、一緒に使えるラグがまだ見つからなくて…。そのまま壁に飾ってもいいかなと思っています」
アフガニスタンでつくられたキリムのラグは薄手なので、暑い時期に活躍するそう。
薄くたためるラグなら収納にも困りません! 季節に合わせてラグで模様替えをするテク、真似したいですね。