"予約が取れない"と話題の料理教室「like like kitchen」を主宰する料理家の小堀紀代美さん。アナウンサーや編集者などメディアからのファンも多く、料理教室を行うご自宅の台所は、自然と人が集まるにぎやかな場所でした。
オープンマインドな小堀さんの人柄あふれる台所を取材しました。
お気に入りのモノでいっぱい。それでもすっきりした小堀紀代美さんの台所
●まるで外国のような雰囲気が漂う
築30年のマンションをリノベーションをした小堀さんのお宅は、玄関から入ってすぐに台所がある珍しい間取りです。
小堀さん得意のスパイスの効いたおいしい料理が生まれ、お客さんとの会話が生まれる台所は”コ”の字型で、緑のタイルが印象的。まるで外国のような雰囲気が漂います。
「昨年の秋に越してきました。天板を木に変えましたが、そのほかのタイルなどはもともとのキッチンを生かしています。玄関から入ってすぐに台所があるので、なるべくすっきり、シンプルでいたいと思っています」
そのためコンロ回りや作業台に置くものは最低限にし、菜箸やヘラ、計量スプーン、塩、コショウなど毎日使うものだけに限定。
すっきりとした台所ながら、塩ツボの奥にはこっそりと小さなミニチュアのオーブンが。
「壊れているんですけどね(笑)。気に入っているので手放せないんです」
●スパイスの効いた料理は、旅で出合った味から研究
小堀さんがつくる料理はなんといっても、独特のスパイス使いが特長。種類も量もたくさん持っています。
「世界各国の料理をつくるのでたくさんのハーブやスパイスをいつもストック。ビンにつめ替え、フタにラベルをすれば作業中でもぱっと必要なものを選べます」
どんな味ともちがうオリジナルなレシピは、旅で出合った味からインスピレーションを得て、自分なりにつくりやすくておいしいものを研究したものばかり。
●暮らしのなかの色を大切に
また、暮らしのなかにある「色」を大切にしている小堀さんは、食材の色にもこだわるそう。たとえば春の教室で大人気だったクスクスサラダは、あえて赤を使わず、ミニトマトやパプリカも黄色を選んでいます。
「色のない暮らしは考えられません。食材の色からレシピを考えることもあるくらい。目にもおいしいもので驚いたり喜んだりしてもらいたいんです」
小堀さんの台所にはさりげないこだわりや、センスよく暮らす秘密が隠れていました。
ESSE7月号ではさらに詳しく小堀さんの台所を紹介しているほか、料理家や音楽家のすてきな台所と、そこから見える暮らしぶりを紹介しています。ぜひそちらもチェックを!