皆さんの家庭では、ランドセルをどこに置いていますか?
「重いランドセルを背負って学校から帰って来るのは大変。高すぎない場所にするなど、ランドセルの置き場所を工夫してあげると、部屋も片づきます」
そう語るのは、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんです。詳しく教えていただきました。
ランドセル収納のポイントは、成長に合わせて「ランドセルの定位置」をつくること
「子どもがランドセルを置きっぱなしにして、片づかない」という悩みをよく聞きますが、小学校に入学したての子どもが、ランドセルを背負って数分~数十分歩いて学校から帰ってくるというのを想像してみてください。
置き勉(置き勉強道具)OKも多い昨今とはいえ、そうじゃない場合は大変ですよね。その状態で帰宅したら、とりあえず床にランドセルを置きたくなる気持ちもわかるのではないでしょうか?
ランドセル収納のポイントは、成長に合わせて「ランドセルの定位置」をつくることです。現在、小学校4年生の娘を例に、ランドセル置き場の移り変わりについてまとめてみました。
すべての画像を見る(全4枚)入学当時は、幼稚園のカバンを入れていたのと同じボックスに、ランドセルを入れていました。
幼稚園のときと同じ場所なので、とてもスムーズに移行できました。
この状態を2年近く続けていましたが、絵の具セットや習字道具などを使うようになると、それらをこのボックスに入れるように。気づいたら、ランドセルをボックスの中で見ることはなくなっていました。
●ランドセルは床置き→玄関でスタンバイOK! に
そこで、ランドセルは床置きにし、玄関でスタンバイOK! という方法に変更してみました。
ランドセルはどうしているのか? というと…
帰宅後、まずはこの状態です。
その後、遊びや習い事をしたり宿題をしたりしたあと、翌日の準備をしたら、ランドセルは玄関に置きに行きます。
明日の持ち物の準備待ちのとき、たとえば上履きが乾くのを待っているときなどは、ランドセルはリビングでスタンバイ状態ですが、準備が完了すれば、即玄関に移動。
これだと、準備完了したかどうかが親子ともにわかります。
このような行動手順なので、ランドセルを指定の場所に置くタイミングがないわけです。
つまり、置き場所の必要がないのです。
ただし、休日は掃除のジャマになりますし、娘も床のスペースを広く使いたいとのことで、この場所にかけています。
●現在はチェストの上がランドセルのベストポジション
さらに、最近では床ではなく、こちらのチェストの上に置くようになりました。
以前はこの上にCDプレーヤーが置いてあったのですが、少し前に壊れたので今はなにも置いてない状態。
今は高さがちょうどいいこの場所がベストポジションのようです。
少し身長が高くなったこともあり、教科書の出し入れなどで、毎回床に座るのが面倒になったと本人は言っていました。ここだと、立ったまま中身を取り出せます。
教科書の置き場所から離れてしまいましたが、気にならないそうです。
翌朝に宿題をするタイプの子の場合は、ランドセルの出しっぱなし時間が長くなるので、ランドセル置き場はあった方がいいかもしれません。
でも、「本人の使いやすさと合っていない」ということが原因で、ランドセルを定位置に置かない場合もあると思いますが、わが家のように平日のランドセル置き場が必要ない子もいるかもしれません。
このように、ランドセルの定位置は臨機応変に変えていいのです。
子どもの成長に合わせて「片づく仕組み」を考えれば、親も子もストレスなく過ごせますよ。
●教えてくれた人 【森麻紀さん】 愛知県名古屋市在住。夫、長女の3人暮らし。ライフオーガナイザー1級の資格を活かし、暮らしと空間を整える整理収納サービスを行う。ブログ「今の暮らし これからの生活」では“自分にちょうどいい片づけ方”を更新中