「がんばっているのにお金が貯まらない…」そんな風に悩む人の共通点をご紹介します。「収入が少ない」「ムダ遣いが多い」といった、ありがちなことではなく、一見お金とは無関係に見えることも。教えてくれたのは、年間約200件の家計相談を受け、SNSやYouTubeでマネー情報を発信するファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんです。

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夫婦の問題がお金の問題にすり替わっている

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うまくいかない本当の原因は別のところにあるのに、お金の問題にすり替えられてしまうケースがあります。

そのひとつが、「それ、本当の原因は夫婦の問題だよね?」というもの。こんなケースがありました。相談者さんは、気になる支出として「夫の小遣い」と「夫の飲み会などの交際費」を挙げ、「多いので減らしたい」とのこと。私はそれほど多くはないと思いましたが、ご本人は「減らしたい」とこだわります。

ところが、話しているうちに本音がポロリ。彼女が不満に思っているのは、「せっかくの休みなのに一人で出かけてしまう」「飲み会ばかりで夫婦で話す時間がない」ことだと判明。

本当の原因は「夫と過ごす時間や会話がなくて寂しい」という夫婦の問題なのに、お金の問題にすり替えられているんですね。小遣いや交際費を減らしても、彼女の不満は解消されないし、むしろ小遣いを減らされた夫との関係がギクシャクするかもしれないですよね。

お金の問題を片づけながら、おおもとの原因に向き合って少しずつ解決していくこともありますが、本当の原因を見て見ぬふりをしているうちは、お金の問題もいい方向には動きにくく、結果としてお金は貯まりません。

一点突破・大きなゴールしか設定しない

コツコツ
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「貯める」に限ったことではないけれど、「うまくいかない」と感じやすい人は、なにか一つのことで事態を好転させて、大きなゴールに到達しようとしがちです。

たとえば、「教育費800万円」という大きなゴールだけを見て、「ウチは無理!」と秒であきらめる。800万円という大きなゴールにいきなり向かうのではなく、

・今いくらある?
・いつまでに貯める?
・1年にいくら貯めたらいい?
・1か月にいくらなら貯められる?

と、どんどん分解していけば「今の自分で」手をつけられることが見つかるものです。

食費をちょっと減らして、パート代をちょっと増やして、投資をちょいプラスして、目標額を少し下げて……と、今の自分ができることを組み合わせて、ゴールに到達する方法もある。これなら、一つひとつはそんなに無理なことではないので、「できない!」と即断はしないはずです。

問題を分解して考えることは、「家計を管理する力」になります。分解して考えられるようになると、いろんなことが「無理!」から、「どうしたらできるんだろう?」と解決方向に向かいます。

「できない」「できる」の二者択一だとしんどいけれど、細かく分けて、0点→1点も進歩、1点→2点も進歩とする。あるいは点数が増えなくても、なにかちょっとでも変わったら進歩。これなら自分の人生に〇をいっぱいつけられます。人生、二択ではなく、何点取れたかのスコア方式でいきましょう。