いくつになっても、できることが増えるとうれしいもの。旅行やおうちの中の修理、動画で学んだことについて、元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんが語ります。

壊れた扉
壊れてしまった収納の扉
すべての画像を見る(全6枚)

1:扉が壊れたら、業者を呼ぶ前に一人でなんとかしてみる

先日、玄関のつくりつけ収納の中からものを取り出そうとしましたら、急に扉が壊れました。

上の金具はついたまま、下のスライド丁番が外れ、重めの扉がぐらぐらしています。以前からぐらついていたというわけでもないので驚きました。どこかのネジがゆるんだという感じでもありません。さて困った…。

以前はこういうとき、苦手意識からすぐに「住宅メーカーの方に来ていただきましょう」と頼ってばかりでした。「修理⇒自分ではできない⇒だれかに頼む」という自動思考が、沁みついていたようです。

でもコロナ禍を経て、自分が少し変わったような気がします。必要に迫られれば、自分でもできることがいくつかはあるらしいと気がつき、できるところまで試してみるように。

なにより今は、直ろうが直るまいが出張費がかかる場合が多くあります。だれかに頼むのは最後の最後にしようと、まずはネットで調べてみました。

スライド丁番

すると、直し方がYouTubeに載っているではありませんか。「スライド丁番」という名前も知らず、「扉・外れた・直し方」で調べたら出てきました。

扉の中

YouTubeで見たとおりにやってみましたら、わが家のケースではドライバーも必要なく、短時間であっさり直りました。だれかに来ていただくと費用はもちろん、予定調整が大変なので、ホッとしました。

2:70代の母にコンロの電池交換を遠隔で教えた

電池交換

また別の日、私が不在のときに、同居している70代の母から、コンロの電池がきれたらしいと連絡が。

手順

(1)押して開く→(2)わかりづらい小さな扉をつまみ→(3)開く→(4)上部を押す→(5)引き出せる部分をみつけ(6)→引き出す

このように自分自身は電池交換の方法を知ってはいますが、下記の工程を言葉で説明し、母に理解してもらうのは難しい。そこでYouTubeのリンクを貼ってラインに送りました。数分後「わかった! できた!」と、うれしそうな反応が。どの年代の人間にも「動画」というのはいちばん分かりやすい説明方法なのかもしれません。