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物価上昇などにより、だれにとっても意識しておきたい節約。けれど、どうせなら楽しく節約して、使っていきたいもの。50代ブロガーの中道あんさんが実践する、心が貧しくならない節約、お金の使い方について教えてもらいました。

記事の初出は2023年3月。年齢や内容は執筆時の状況です。

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中道あん
中道あんさん
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50代から心が豊かになる節約のコツ

光熱費の高騰や物価が上がっていることで、わが家でもちょっとした節約を始めました。

犬を飼っているので、室温管理をしています。わが家ではリビング・ダイニングに家族が集まり、思い思いの時間を過ごして寝るときだけ暖房なしの各自の部屋へ戻ります。
一方、愛犬はリビングのゲージの中で寝かせています。そのせいで暖房をつけっぱなし…。電気料金が高騰しているというニュースを見て、節電のためにと息子の部屋で愛犬と一緒に寝るようになりました。これで光熱費は少し下がりました。

専業主婦時代からの節約家です

とはいえ、専業主婦時代からありとあらゆる節約はしていました。節約というと「貧乏臭くていやだ」なんて思われて、人知れずこっそりするものと思われがちですが、私の場合はむしろ楽しんでいました。

子どもが3人いましたので、食べる量もすごくて。とにかくかさを増すにはどうしたらいいか知恵をしぼってアイデア料理をつくっていました。豆腐でかさ増しハンバーグや安価な鶏むね肉をカツ風にして出すとか。「おいしい」と言ってくれれば○○もどきでオッケーです。

コンセント
※画像はイメージです

そのせいか、今でも習慣になっているものもあります。トイレの水洗タンクに2Lのペットボトルを入れて27年。あまり推奨できることではありませんが、これまで故障したことはありません。
電気をつけっ放しはご法度。わが家の玄関灯は20年以上前に電球が切れてからそのままです。なくてもいい場所の電気をつけない。ペットボトルのお茶は買わない、水筒を持ち歩く。サラリーマン時代の癖でコピー用紙の裏紙をメモ用紙に使う。洗濯は2日に1回。チューブ入りの調味料やスキンケアを最後まで使いきる。

家じゅう見渡してみると節約しているポイントはまだまだたくさんあります。これは家の中のことなので、外から見てもわからないのですが、私はけっこうな始末屋です。

大切にしているのは心が貧しくならない節約

でも、節約主婦時代から心が貧しくなるような節約をしないでおこうと思っていました。たとえば、家族で外食する時は、値段を気にせず注文する。焼肉屋さんに行ったとき、次々運ばれてくるそこそこの値段の肉の皿に、他のお客さんからの熱い視線が飛んできたこともあります。

実際に私がそうなのですが、子ども時代の家族との外食はずっと記憶に残されたままで、妹ともそのエピソードをよく話します。きっとすごく楽しかったからだと思うのです。すべてを記憶しているわけではありませんが、外食は楽しむものという価値観がつくられたのでしょう。それをケチったら心が貧しくなりますよね。だから、「食べるときは豪快に」がモットーです。

そういう姿を見たママ友からはお金持ちだと間違われたことがありますが、どこを節約してどこにお金をかけるかはっきりしているだけのことです。