ゴールデンウィークには、ちょっとだけ特別、なのに手軽にできる和菓子づくりはいかがですか?
今回紹介するフルーツミニ大福は、子どもでもつくりやすく食べやすい和菓子です。
家でも簡単につくれる方法を、和菓子教室を主宰する柳元千賀さんに教わりました。
子どもと一緒に和菓子を手づくり!お好きなフルーツで大福をつくろう
フルーツ大福をつくる際にいちばん難しいのは、フルーツを包んだあんこをもちで包む作業。今回紹介するレシピでは、もちをハサミでカットし、フルーツは最後に挟み込むので、子どもでも簡単に、しかも楽しみながらできます。
さらに、事前に大福もちをつくっておけば面倒な調理はゼロ。トッピングに好きなフルーツを選んで挟むのは、子どもにとっても楽しいようで、私の甥っ子たちにも大好評のおやつです。
味はもちろん見た目も色鮮やかなので、おもてなしの際に普段と違うデザートとしてもおすすめ。
また、大福もちの生地は冷凍保存(約2週間)できるので、多めにつくっても。自然解凍すれば、できたてのおいしさのまま楽しめます。
行楽にも冷凍した状態で持って行き、自然解凍後にその場でフルーツをトッピングして食べれば、簡単便利なデザートにもなりますよ。
●フルーツ大福
【材料(大福16個分)】
所要時間約40分◆求肥(大福のもち生地)
・白玉粉 50g
・水 100g
・上白糖 100g
・水あめ 5g(なくてもOK)
・片栗粉(手粉用)適宜
◆トッピング
・あんこ 160g(粒あん、こしあんなどお好きなもの)
・フルーツ 適量(冷凍フルーツ、缶詰可)
フルーツは酸味があるものと水分が多めのものがおすすめです。
【道具】
・耐熱ボウル 1個
・ゴムベラ
・ハケ(あれば)
・もちの成型用バット
・キッチンバサミ
【下準備】
・あんこは10gずつに分けて丸めておく。
・フルーツは一口大(約2cm角)にカットしておく。
・片栗粉をバットに均一に広げておく。
【つくり方】
(1) 白玉粉に水を少しずつ加えよく溶かします。そのあとに上白糖を加えると、ダマができにくくなめらかな食感の求肥に。
そして600Wの電子レンジで4回に分けて加熱して、ツヤと弾力のある求肥をつくります。
・加熱1回目(1分間) 生地はサラッとしています。よく混ぜてください。
・加熱2回目(1分間) 塊ができてくるので生地をボウルから剥がし、ひっくり返して上下を入れ替えてください。まだ水分があります。
・加熱3回目(1分間)水分がなくなり、火が通って弾力と透明感が出てきます。全体がなめらかになるようによく混ぜ、水あめ5gを加えます。
・加熱4回目(30秒) さらに混ぜてツヤのある求肥に仕上げます。
(2) 片栗粉を敷いたバットに求肥を取り出し、上からも片栗粉をたっぷりまぶします。熱いうちに手の平で叩き伸ばし(一辺約15cmの正方形)粗熱を取ります。熱いので注意!
(3) 求肥を4×4の16等分にカットし、刷毛や手で粉をはたいてあんこを包み丸めます。
対角線上の角を合わせ、開いた部分をつまみ合わせて閉じるときれいにできます。
角を中に入れ込んで丸く仕上げます。
※ここまでつくっておいて、粉ごとタッパーに入れて冷凍すると便利です。食べるときは自然解凍で。
(4) 閉じ口を下にし、キッチン用ハサミを平行に持ってほぼ真横から切り目を入れます。大福の真ん中くらいまで切ってください。
フルーツを大福に挟みます。切り込み口を大きく広げ、押し込むようにすることで中身が落ちにくく、見た目も楽しい大福に仕上がります。
・できたてがおいしいカットしたフルーツは水分が出やすく、大福に挟んでしばらくするとべちゃべちゃになってしまいます。食べる直前に挟むようにしましょう!
・カットフルーツや冷凍フルーツで手軽にスーパーにあるカットフルーツやコンビニの冷凍フルーツを使えば、調理の手間が省け、いろんな味が楽しめます。缶詰フルーツも水気をきって使用できます。
・外でも楽しめる大福とキッチンバサミを持参すれば、外出先で手に入るフルーツを使ったできたてフルーツ大福を楽しむことも。ピクニックなどちょっとした行楽に持参して楽しむこともできます。
意外と簡単なフルーツ大福。ぜひつくってみてください。