だれでもムダな買い物はしたくないもの。「年齢を重ねて、たくさんのものに囲まれた生活より、お気に入りのものだけに囲まれた暮らしをしたいと思うようになった」と話すのは、ESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーの宮入京子さん。ここでは、普段から実践しているという、買い物をするときの判断基準を紹介します。

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なぜ人は「ムダな買い物」をしてしまうのか?

宮入さんの食器棚
ものが少ない“すっきり暮らし”をするには?
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私もそうなのですが、見かけたものを「かわいい!」「欲しい!」と思ったら、ただ欲や情で買ってしまうことが多いです。「欲しい」と思ったとき、頭のなかで勝手に「必要」だと変換してから買ってしまうのです。ほかには、「お買い得品」や「限定品」などに振り回されてしまいがちです。

買い物で失敗しないためには、「買うときの基準」をもつことが大事なポイントだと私は考えています。

そこで、ムダ買いを防ぐために実践していることをお伝えします。

 

「買う理由」を冷静に考える

宮入さんの調理器具など

買い物中、商品を手にしたときに一度立ち止まって考えてみてください。

「これはいつ、どんなときに使うのか?」

「頻度はどのくらいか?」

「収納する場所はあるか?」

そして最後に深呼吸して「本当に必要?」と自分に問いかけてみます。そこまで考えてみると意外と欲が薄れていく場合もあります。それでもその使用場面が明確に頭に浮かんできたら、それは本当に「買って正しいもの」だと言えます。

私は、たとえ100円ショップでも一度立ち止まって考えるようにしています。

 

先に価格を見て判断しない

キッチンエイドとパン捏ね機
約20年愛用しているキッチンエイドとパン捏ね機

私は「洗いやすい」「収納しやすい」など、“扱いやすさ”をいちばん重視します。

耐久性のある高品質なアイテムは長く愛用できるため、投資価値があります。信頼のあるブランド製品や、口コミ評価の高い製品を選ぶと安心だと思います。価格を先に見ると先入観が判断を邪魔するので、これだというものが決まったら、値段を見て、数あるショップの中から安く手に入るルートを選べばいいのです。