子どもたちが持ち帰る、幼稚園や学校などでつくった作品。子どもの成長を感じられたりするものだったりするので、うれしい反面、どう保管したらいいか、意外と頭を悩ませがちです。
「わが家では、100円ショップ購入のA3サイズのファイルに『残しておきたい絵や作品』を入れて保管しています」
そう語るのは、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんです。
ご自宅を例に、上手な収納方法について教えてもらいました。
子どもの作品収納のポイントは、「平面」にすること!
A3以上の絵は、親子共に今のところ思い入れがさほどなかったので、子どもと一緒に写真を撮り、選りすぐりの絵だけを一定期間飾ってから処分しました。
すべての画像を見る(全9枚)こちらは幼稚園の頃の作品ファイルです。右から、年少、年中、年長。
娘の通っていた幼稚園は、学年ごとのカラーがあったのでそれで色分けしています。
幼稚園では、毎年だいたい同じようなものをつくることが多いので、それらを見比べるのが、小学生の今も当時も親子ともにとても楽しい時間です。
●立体的な制作物は、絵のように収納する
子どもの作品で保管に困るのが立体的な制作物ではないでしょうか?
最初の写真の真ん中のファイルは、実はもとは「鯉のぼり」。
ポールや矢車は処分して、残った鯉のぼりを画用紙にはるだけで、1枚の絵のように収納しやすくなります。
立体の作品は、「分解して平面に」してみるといいですよ。
この手づくり時計は、ティッシュボックスを使ってつくられていたので、持ち帰って来たときは見事に立体的で厚みがありました。
厚みのある後ろの部分を切り取り、平面に。カットしても、正面から見れば立体のときとまったく同じです。
切り取り不可能な立体のものは、上の写真のように思いきって平らにする! に限ります。
ファイルに収めた数年後も、広げてかぶったりしているので、子ども的にも問題なさそうです。
●大きすぎるもの、名札や連絡帳…そんな思い出のものの保存法は?
プラスチックケースにラミネート加工したものをはって飾りつけしてある作品もありました。
それらも一定期間使ったり飾ったりした後、子どもの作品部分だけをはがして、画用紙にはればOK。
大きすぎるものは、子どもと一緒に写真を撮ってから、こちらも一定期間飾って一部だけを記念に取って(はって)おきます。
名札や連絡帳(A6サイズの出欠カード)も取っておきたかったので、名札は両面テープで、連絡帳は身長体重のページを開いて、フォトコーナーを画用紙にはって差し込んでいます。
フォトコーナーは、注文しすぎた写真を作品の隙間に収めるのにも便利です。アルバムに同じような写真ばかりになるのを防ぐこともできています。
未就園児の頃の作品もファイリングされています。
トイレットペーパーの芯がお内裏様の体になっていて、厚紙の段飾りに接着剤で立っていましたが、はがして平面にしたことで、当時の記憶そのままにずっと取っておくができます。
場所をとる子どもの作品も上手に収納すれば、当時を楽しく振り返ったり、子どもの成長を実感することもできますよ。