4月になると、子どもの入学や引っ越しなどで、新たな人間関係が生まれるという人も多いはず。
とくに、子どもがいると避けてとおれないのが“ママ友”です。

「時代が変わっても“ママ友”に関する悩みは尽きません」と話すのは、コラムニストで、長年人間関係や家庭問題のお悩み相談を受けているミセス・パンプキンさん。

「“子どものためにもママ友は必要”と思い込み、トラブルが起きても我慢しながら関係を続ける人が多いようです。その結果、恨みなどのネガティブな感情を抱え苦しむことに。本当にお子さんのためを思うなら、話し合うことのできない相手との関係にこだわるのをやめるのも手ですよ」

今回は、実際に読者から寄せられたママ友に関するトラブルへの対処法を、ミセス・パンプキンさんに教えてもらいます。

仲よくしていたママ友が次々と引っ越し、ポツン状態に…
仲よくしていたママ友が次々と引っ越し、ポツン状態に…
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面倒な人は相手にしないのがいちばん! ときにははっきりと自分の意思を伝えて

●ママ友派閥でトラブルに…

「仲よくしていたママ友グループのメンバーが次々と引っ越しし、私ひとりだけに…。ほかのグループのボスママにまるで敵のように扱われ、“1人でみじめね"などと嫌味を言われています。どう乗り越えればいいでしょうか?」
柏木恵美さん(仮名・秋田県・42歳)

パンプキンさんからのアドバイス

「深刻ないじめは別として、つまらない人からの嫌がらせには、気づかないふりがいちばん。いつの時代も“ボスママ”を気取る人は、他人が自分より弱く、下の立場である姿を確認することで自分の気持ちを保っているのです。この種の卑劣な人には、最初から無関心を装い、相手の土俵に近づかないこと。ムリに対抗するより、相手にも『この人を標的にしてもムダ』と自然とわからせるため、相手にしないのが最善策です」

●自分の子どもが、友人の子どもにいじめられ…

自分の子どもが、友人の子どもにいじめられ…

「仲よしのママ友Aさん宅で、当時1歳半の娘がAさんの子どもに突き飛ばされるなどの意地悪をされていたことが発覚。Aさんとの関係がこじれるのがイヤで、なかったことにしてしまったのですが…」

鈴木留美子さん(仮名・栃木県・56歳)

パンプキンさんからのアドバイス

「Aさんの子どもはいたずら感覚だったのかもしれませんが、打ちどころが悪ければ娘さんの命にも関わる大問題に発展するところでした。Aさんが話のわかるいい人だったのなら、なおさらすぐに伝えるべきでしたね。その場の雰囲気や相手との関係を壊したくないからと、子どもの安全をないがしろにするのはあってはならないこと。私自身も経験がありますが、その場で言わずにあとから伝えると、お互いあと味が悪くなるもの。幼い子どもをもつ親同士として、安全のために情報は小さなことでも共有するということが、非常に重要だと思います」

●子どもの写真を無断でSNSに…

子どもの写真を無断でSNSに…

「自分たち親子だけならいざ知らず、他人が写っている写真もおかまいなしにインスタにアップしてしまうママ友。しかも、自分たちの写りがいいものだけを選ぶんです。困っていますが、“やめて!”とは言いにくくて…」

古市理恵さん(仮名・新潟県・32歳)

パンプキンさんからのアドバイス

「SNSは便利ですが、投稿された画像が悪用される事件はあとをたちません。子どもの顔が全世界に拡散されるのを心配する親なら当然のこと。先日も向けられたカメラの前に手を出し、笑顔で「ノン!」と断った外国人のお母さんを見かけましたよ。友達づき合いと天秤をかけるような軽い問題ではありません。今後はハッキリと、わが子は写さないでほしいと伝えるべきでしょう」

●ママ友神話にまどわされず、“自分は自分”を貫いて

パンプキンさん自身も、子育てをとおして、かつてはママ友との関係に悩んだこともあったそう。

「私自身も悩んだ経験があるのですが、“ママ友との関係に悩むくらいなら、家族や友人との時間を楽しんだ方がいい”というのが結論です。本を読むなどのひとり時間で、自分の世界を広げるのも大事。いつでも笑顔でいれば、必ずいい出会いが訪れ、本当の友人ができるはずですよ」

ESSE5月号

の特集、「新生活のお悩み相談所」では、読者から寄せられたママ友トラブルの解決法のほか、ご近所トラブルの対応法も弁護士の三輪記子先生に教えてもらいました。
人間関係に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。