投資を始めるきっかけとして、ポイントで株や投資信託を購入する「ポイント投資」や、選んだ金融商品の値動きに合わせてポイントが増減する「ポイント運用」を考えている方もいらっしゃるのでは? ここでは、興味はあっても、どうしたらいいのか分からない…という方に向けて、ファイナンシャルプランナー・丸山晴美さんに、「ポイント運用」のメリットとデメリットについて教えてもらいました。

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ポイント運用とは?仕組みとメリット&デメリット

悩む女性
ポイント運用のメリットとデメリットとは?(※画像はイメージです)
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「ポイント運用」は、証券口座の開設は不要で、ポイント(楽天やpaypayなど)発行元のサービス提供会社が用意したコースを選択すると、選んだ金融商品の値動きに合わせてポイントが増減するというサービスです。

「ポイント運用」では、投資時よりも金融商品が値上がりしたときに運用をやめることで、増やしたポイントを受け取ることができます(ポイント運用には分配金や配当金はありません)。

ポイントでやりとりできるので、気軽に投資を体験できますが、これはあくまでも投資。値動きによっては、運用を始めたときよりもポイントが少なくなるリスクもあります。

●ポイント運用のメリット

・現金不要で投資の練習ができる
・少ないポイントからスタートして増やせる
・口座登録不要で気軽に始められる

口座開設や登録の手間が不要で、気軽に始められるのがいちばんの魅力! 成功すればポイントが増え、失敗しても現金の損失はゼロ。

●ポイント運用のデメリット

・ポイント損失のリスクあり
・投資対象が少ない
・所有ポイントが少ないとリターンも少ない

ポイントを運用に回すことで、減ってしまう可能性もあります。投資先が2~3種類と少ないことも多く、ものたりないと感じる人も。

ポイント運用の始め方

ポイ活イラスト
少額でも継続することが大事!

リアルな投資感覚を味わいつつ、楽しみながらポイントを増やして。

<丸山さんのアドバイス:少額でOKなので毎月続けることが大事>

1~100ポイントから始められるので、少額ずつ継続を。「続けるうちに、『下がったから買いたそう』、『上がったから売って利益を確定しよう』など、リアルな投資感覚が経験できます」

●STEP1:ポイントを貯める

いわゆるポイ活をする。買い物や携帯代などで、無理なく貯めるのがおすすめ。

「ポイントで携帯代を払った残り、使いきれず残ったポイントなど、ルールを決めて運用に回すといいですね」

●STEP2:アプリをダウンロードしてポイント運用をスタート

楽天ポイントは「楽天PointClub」、dポイントは「dポイントクラブ」をダウンロードして利用開始。PayPayポイントは、アプリのトップ画面にある「ポイント運用」を選択して申し込みます。

<たとえば楽天のポイント運用の場合…>

トップページ

楽天ポイントトップページ

ポイント運用状況

楽天ポイント運用状況ページ

<丸山さん注目!ポイント運用>

楽天ポイント

運用は、積極的な運用を目指す「アクティブコース」、安定を目指す「バランスコース」の2つ。100ポイントから運用可能。

dポイント

「おまかせで運用」か「テーマで運用」を選択。テーマは日経平均株価、新興国など11種を組み合わせ。運用は100ポイントから。

PayPayポイント

利用者数は業界最大級。投資先は米国の代表的企業に投資する「スタンダードコース」ほか計5つ。1ポイントから運用可能。