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日本とフランスの買い物事情はどう違う? 買い物がつらいときの最終手段は? フランス生活文化研究・翻訳者のペレ信子さんが教えてくれました。
記事の初出は2022年12月。内容は執筆時の状況です。
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フランスでは、小さな店舗に見えて、じつは品ぞろえのいいスーパーが増えています
スーパーで日用品の買い出し。面倒に感じるのはフランス人も同じです
最近友達と話していて話題に上がることが多くなったのが、50代になって大変になったこと。子どもが大きくなって外食が多くなったり、独立したりして夕飯の準備はラクになってきたはずなのに、なぜかスーパーの買い出しがどんどん億劫になっているのは私だけではないようです。
そしてフランスの人もそれは同じ。フランスに住む友達はどうやって解決しているのか聞いてみました。
●フランスの伝統的な週1回の大量買い出しが昔は楽しかった
フランスはもちろん、ヨーロッパの他の国や北米の日用品の買い出しというと、「週末にまとめて」というのが今でも多いと思います。私もフランスやアメリカに住んだとき、スーパー(Super)ではなくフランス語でHyperと呼ばれるような巨大スーパーに興奮したものです。
電化製品、テーブルウェア、文房具、洋服、靴、化粧品と、生鮮食料品以外にも幅広い品ぞろえ。そのうえ、多くの店舗は郊外にあって平屋! 大きなカートを押して何時間もお店の中を行ったり来たりしました。
子どもは本やオモチャを見て欲しがり、私はテーブルウェアの安さに思わずたくさん買ってしまったりと店側の思うツボ。でもそんな時間が楽しみでした。若さゆえでしょうか。
●年齢とともに買い物がしんどくなるのは日本もフランスも同じ
そうこうしているうちに、50代。気づけば、子どもが買い物について来てくれることはなくなりました。1人で重い牛乳や飲み物、野菜をカートに積んでやっと終わったかと思えば、店に入ってすぐのところにあった商品を取るのを忘れたことに気づき、カートを押しながら戻る、なんてことが面倒になってきました。
最近は家族も減ったので、まとめてスーパーに行くのを避けてこまめに行く方が好きになりました。フランスの友人に聞いてもそれは同じ。子どもがいた頃は割高に感じてあまり利用しなかった近くの個人商店を利用することも多くなったそうです。品数がスーパーほどでなくても、店の人と話しながら少量買うというスタイルが今の自分に合っているとか。