なかなか貯蓄できないのは、年間の支出を正しく把握していないのが原因かも。“急な出費”や“お金がかかるイベント”を年単位でチェックして備えれば、自然と貯まる仕組みができます。
ファイナンシャルプランナーの前野彩さん監修のもと、年間の支出を把握するコツを学びましょう!
家計の支出は年間でこんなにムラがある! 確実に貯金するためには特別費の把握を
●年間トータルでかかるお金を把握することが貯蓄への近道
「今月は急な出費があったから」「イベントが多くて…」など、毎月のように貯蓄ができない言いわけをしていませんか?
「今月が特別なのではなく、よく考えれば毎年その時期には同じようにお金がかかっていることが多いもの」と、前野さん。
たとえば、3月には歓送迎会が多かったり、4月には新学期の準備や、税金の支払いがあったりと、月によって、普段の生活費以外の「特別費」はさまざま。
「そうしたイベントを無視して家計管理をしようとしても、予算内に収まらず、貯蓄を無計画に崩しがち。対策として、あらかじめなににどれだけお金がかかるのか、年間をとおして把握するのがおすすめ。そのうえでボーナスで予算を組むか、毎月決まった額を積み立てるようにすれば、気持ちに余裕ができ、ムリなく貯蓄できますよ」
●3stepで改善! STEP1:年間イベントと予算をチェック STEP2:家計の支出を正しく把握 STEP3:家計の支出を適正化する家計の支出を正しく把握しよう
毎月の平均的な支出だけでなく、イベント費も合わせて、年間どれだけの支出があるのか書き込んで確認しましょう。年間の収入から支出の合計を引けば、家計の現状がわかります。
<年間の収入>・夫の収入(手取り)
・妻の収入(手取り)
・児童手当
・その他の収入(家賃収入など)
・住居費
・食費
・外食費
・水道光熱費
・通信費:固定電話代、携帯電話代、プロバイダー代、NHK、ケーブルテレビ受信料など
・新聞代
・日用雑費
・レジャー/交際費
・子ども費:幼稚園や保育園と学校関連の費用、塾や習い事の費用
・クルマ費:ガソリンや駐車場代
・こづかい:夫、妻、子ども
・生命保険料:夫、妻
・学資保険
・その他保険
・住宅以外のローン
・その他出費
・結婚式のご祝儀
・固定資産税
・レジャー費
・自動車税
・帰省費用、旅行費用
・入学準備など
・家族の誕生日
など、その家に合わせた年間イベント予算を考えてみましょう。
今後1年間の家計の収支は、
<年間の収入>-(<月の平均支出>×12か月の金額+<年間イベント予算>)で算出することができます! ぜひ家計管理に役立ててください。