コロナ禍を経て、気持ちが外に向いてきた今だからこそ、ESSEはあらためて“家のあり方”を考えます。なかでも収納は、働き方やライフステージが変化しても、家を心地いい場所にするために欠かせないもの。そんな思いから今年新たに「ESSE収納グランプリ」をスタート。年齢も、家族の形も違う、それぞれの家庭がたどりついた「収納の正解」には、取り入れられるヒントがきっとあるはずです。時産賞を獲得した松井さんのお宅をのぞいてみましょう。
ライフスタイルに合わせて収納を変え忙しくても居心地のいい家に
すべての画像を見る(全5枚)ライフスタイルに合った収納法で時間を産み出した点が評価され、ESSE収納グランプリで時産賞を受賞した松井愛子さん(「時産」とは、家事の時短などによって時間をつくり、生活の充実のために使うこと)。フルタイム勤務のため、「以前は家事に追われ、平日はいつもバタバタだった」そう。
「とりわけストレスだったのが、忙しい時間帯に探しものをしたり、家族に『あれはどこ?』と聞かれること。解決のため、思いきって収納を見直しました」
はやりの収納にもチャレンジした松井さんでしたが、「性格的にきっちり分類するのは苦手」と気づき、代わりにものの全体量を減らそうと決意。“つめ込まない収納”や“動線を意識した収納”にしたことで迷わず作業できるように。時間勝負となる朝のお弁当づくりや夕食づくりもスムーズになったそう。
「そのときどきの暮らしによって、適切な収納は変わるもの。今後も自分や家族の変化に合わせて収納をアップデートし、暮らしを楽しんでいきたいです」
●7割を意識することでどこになにがあるか迷わない
調味料類はコンロ下の引き出しへ。
「つめ込まずに“7割収納”を意識。置くものを厳選しているので、迷わず取り出せます。毎日使うゴマのボトルはあえてフタをせずオープンに」
●キッチン道具は厳選して出しやすい収納に
調理道具は食洗機のすぐ後ろに余裕をもって配置し、家族も迷わず戻せるよう棚板にラベリング。
「ボウルやザルは重ねず単体で置いておくと、早く乾いて出し入れもラクです」