旅行ジャーナリスト・小野アムスデン道子さんが、旅先で見つけたご当地のグルメや旅情報をご紹介。今回は、趣ある町家が並ぶ「ならまち」を訪れました。素朴でかわいい奈良晒(ならざらし)や雑貨探しをしながら、古民家イタリアンカフェで絶品ピザを味わう、穴場の奈良旅を紹介してもらいました。
のんびり奈良の旅。伝統工芸や雑貨探し、古民家カフェの絶品ピザを楽しむ
すべての画像を見る(全8枚)さかのぼること1300年以上前に、都として栄えた奈良。シルクロードの最終地点とも言われ、大陸を通じてさまざまな文化や工芸などが伝わりました。
奈良時代に平城京の外京として整備され、仏教寺院の門前町とした栄えたのが「ならまち(奈良町)」。奈良市の都市景観形成地区となっていて、江戸時代に建てられた伝統的な町家の家並みが今も残る風情あるエリアです。
●工芸ベースの生活雑貨が豊富に揃う「中川政七商店」
工芸をベースとした生活雑貨が豊富に揃う「中川政七商店」の奈良本店も、このならまちにあります。創業は享保元年(1716年)、高級麻織物「奈良晒」の商いが始まりなのだそう。
築130年の町家にある「布蔵」では、織機など麻に関わる道具にふれながら、「麻のものづくり」体験もできます(土日開催、オンラインで要予約、限定ポーチ付き3850円・税込価格)。
お向かいにあるガラス張りの「鹿猿狐ビルヂング」では、広々した店内でショッピングや飲食も。奈良県が生産量日本一という靴下は、機能性に特化したものがたくさんありました。
・中川政七商店 奈良本店 https://nakagawa-masashichi.jp/shikasarukitsune