毎日当たり前のようにこなしている家事。ですが思いきってやめても、困らなかったり、ストレスから解放されたりすることがあります。
ライフオーガナイザーの高田舞子さんも、手放すことでラクになった経験があるそう。詳しく教えてもらいました。

マットを敷かなくなると床をキレイに保つ習慣ができました

●歯ブラシスタンドは面倒な掃除を生んでいた!?

わが家は賃貸マンション。引っ越してきたときから洗面化粧台には備えつけの歯ブラシスタンドがあり、とくに疑問もなく、夫婦の歯ブラシを立てて数年使っていました。

歯ブラシ立て
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そのスタンドの中にホコリやカスが溜まるので、定期的に掃除をしていましたが、その掃除がおっくうに。

「このスタンドいる?」と疑問を感じ、つり下げ収納に変更することにしました。

吸盤の歯ブラシホルダーを100円ショップで見つけ、とりあえず試運転で使い始め、1年が経過。

結果から言うと、変更して大正解!

吊り下げ収納

つり下げ式にすることで見えない箇所が汚れることがないうえ、扉をあけ放すことで乾燥の問題もクリア。そしてなにより、スタンドがなくなったことで収納スペースが増えました。歯みがき粉や歯間ブラシなど、それまで置いてなかったものを収められるようになりました。

●キッチンダスターを採用して、掃除のサイクルが確立

すぐににおってしまう台ふきん。ほかの洗濯物と分けて洗濯するべきか、どれくらいの周期で洗濯するべきか、煮沸消毒をすればいいのか…など、試行錯誤を重ねましたがいずれもしっくりこず、思いきって手放すことに。

キッチンダスター

その代わりに導入したのが、無印良品のキッチンダスター(ネット通販限定品)です。

私が愛用しているのは100枚入りで2900円のもの。1枚29円のダスターは厚手でしっかりとしています。

化学繊維が混じっているので乾きも早く、1週間以上使ってもにおいません。使い古したダスターは窓ふきや床ふき、家電メンテナンスやトイレ掃除などに使います。

ぞうきんより薄手でふき掃除もしやすいところが気に入っています。最後に玄関のたたきをふいたらゴミ箱へポイ。このサイクルができあがってからは、家じゅうが前よりもきれいに保たれるようになりました。

また、食器棚の下に敷くシートとしても使っています。

年末に新しいシートと入れ替え、旧シートはガラスふきや建具の桟、網戸など窓掃除に活用。

皿

食器棚シートも一度敷いてしまうと入れ替えがおっくうですが、年末の大掃除時に入れ替えるルールなら、いつ替えたかを覚える必要もなくノンストレス。

1枚約30円とお手頃なのに、においや洗濯ストレスから解放され、気持ちにゆとりができました。

ニトリにも同様のダスターがあり、こちらは30枚入り399円。

ダスター

無印良品のほうがニトリのものより2倍ほど大きく、ややしっかりしています。一方ニトリのものは店舗で購入できるうえ、1枚13円という手頃な値段ですので、好みの問題かなと思います。

●キッチン、トイレ、お風呂も! マットは汚れをためこむもとでした

さらに、家の中でマットを敷くこともやめました。
まずはキッチンマット。子どもがハイハイする頃には手放しました。

キッチン

水がはねたりクズが落ちたりするキッチンにはマットが必要だという固定観念がありますが、汚れを吸着したマットこそ不潔なのでは、と考えるようになりました。頻繁に洗濯をするのも大変ですよね。

かえってマットがない方が汚れも水分もさっと落とせます。なにもないほうが「いつもきれい」を持続しやすいもの。

同じ理由でトイレマットもありません。洗濯のタイミングも難しく、ほかの洗濯物との別洗いもめんどう。子どもが床を汚すこともありますが、汚れたらふく、それだけで「いつもきれい」は持続します。

便座カバーもとりやめました。便座をこまめにふいているので以前より清潔な気もしますし、カバーの洗濯や買い替えも不要に。

これらのマット類布類をやめたことで、おっくうな洗濯や管理から解放されました。

トイレ

お風呂のマットもどうにかしたいと考えるようになり、珪藻土バスマットを採用しました。湿り続けた布マットが床にあるだけで、気持ちもじめじめしていましたが、吸水力が高く、洗濯の必要もない珪藻土バスマットは本当に便利です!

これらのマット類布類をやめたことでおっくうな洗濯や管理から解放され、すこぶる快適です。

このように、固定観念で使い続けているものは案外たくさんあるのです。

それらを手放すことで手に入るのは、快適さと時間。複雑な管理が要らない分、心もスッキリしますよ。