3人の子どもを育て上げ、現在は長女の家族と2世帯同居で暮らす井田典子さん。家事に仕事に、必死だった40代を経て、少し肩の力が抜けた50代、そして60代になった今は、ペースを落とし、ゆとりをもって暮らすように心がけているといいます。
がんばりすぎるのをやめ、余裕をもって暮らす
「40代の頃は家計も苦しく、家事も仕事もいっぱいいっぱいで、家族からは“話しかけにくい雰囲気だった”と言われることも。でも、その頃に鍛えた家事の“筋力”は大切な財産に。今では自分の家事のやり方はひととおりわかっているし、力を抜けるところは抜いてルーティン化したり、一人で抱え込まず家族と共有したりして、時間にも気持ちにも余裕をもてるようになりました」(井田典子さん、以下同)
余裕が生まれたことで、自分の趣味や家族との時間、ボランティア活動などに時間とお金を使えるように。
「目の前のことだけにとらわれず、人のためになにかをする余裕をもてるのは、ありがたいこと。日々の満足にもつながっています」
●考えないから、疲れない。井田さんの朝のルーティン
<テレビはつけず、ラジオで天気予報とニュースを聞く>
すべての画像を見る(全5枚)朝は6時に起床。起きたらラジオのスイッチをオン。「テレビだとつい手が止まってしまいますが、ラジオなら天気予報や交通情報、ニュースなどを、家事をしながら聞くのにちょうどいいんです」
<朝食はパン、ご飯の固定メニューを交互に>
「朝食は洋食と和食の固定メニューを交互にして、“思考の省エネ”」。洋食はパン、卵、ピクルス、野菜スープ。和食はご飯、納豆、みそ汁、漬物。どちらもヨーグルトと果物つき。
<掃除は掃き掃除、ふき掃除を日替わりで>
1日交代で掃き掃除とふき掃除。「掃き掃除は幅広の『自由ほうき』でホコリをまとめてから掃除機で吸うようにしたら、掃除機より軽く、充電に気を配らずすむように。ふき掃除はモップで」
リビングから死角になるキッチンの壁に、ワイヤーネットで掃除道具かけを。必要な道具をすぐ手に取れます
「幅広のほうきを使うと一気に掃け、フローリングや家具の隙間のホコリもよく取り除けます」
<朝家事は8時終了。8時半から仕事タイム>
洗い物や掃除、花の手入れなどの朝の家事は8時までに終了。「時間を決めた方が、効率よく動けます。そのあとコーヒーやお茶を飲んで少しリラックスしてから、8時半には仕事をスタートします」
『これからの暮らしbyESSEvol.05』では「今が「やめどき」適齢期! 50代、60代、70代のやめてラクになったこと」を特集。ほかにも、暮らしに役立つ情報を掲載しています。