ベストセラー作家・浅田次郎氏の同名小説を映画化した『大名倒産』。主演に神木隆之介さんを迎え、杉咲花さん、松山ケンイチさん、浅野忠信さん、佐藤浩市さんなど超豪華キャストが多数出演する話題作です。6月23日の公開に先駆けて「ESSEonline」の会員限定の試写会を実施。上映後には、『ジェイソン流お金の増やし方』がベストセラーとなった厚切りジェイソンさんと、映画プレゼンターの赤ペン瀧川さんのトークショーも。当日の模様とともに、ジェイソンさんが語る、貯まる家計の極意、お金で失敗しない秘訣を教わります。
借金まみれの藩の節約大作戦!ジェイソンさん「共感できるし、楽しめる」
すべての画像を見る(全3枚)6月23日公開予定の映画『大名倒産』は、江戸時代を舞台に、架空の藩の節約プロジェクトを描く時代劇です。庶民として暮らしていた主人公・小四郎(神木隆之介)は、ある日突然、自分は大名の息子だと告げられ、実の父に代わって藩主となることに。
しかし、藩は25万両(約100億円)という莫大な借金を抱えていて…という衝撃的な展開から幕をあけます。藩の存続をかけ、一丸となって節約に励む小四郎たち。武具や家財を売りに出したり、屋敷ひとつでルームシェアしたり…と、現代の私たちでも共感できる節約の工夫がコミカルに描かれています。
●厚切りジェイソンさん流・貯まる家計になる最大のコツ
公開に先駆けて「ESSEonline」会員限定で実施した特別試写会上映後のトークショーには、厚切りジェイソンさんも登壇。時代劇には苦手意識があったといいますが、「言葉づかいもわかりやすかったし、生活しながらお金の問題をどうしていくかという問題はとても共感できて、字幕や、妻の解説なしでも楽しんで観られました」と絶賛。テンポよくすすむ物語を楽しみながら、お金についても考えさせられる作品です。
トークショーではさらに、本作のテーマ「お金」についても話が及び、厚切りジェイソンさんと、映画プレゼンター・赤ペン瀧川さんのかけ合いに、会場も大いに沸きました。ジェイソンさんに伺う、貯まる家計の極意や、お金で失敗しない秘訣をご紹介します。
赤ペン瀧川さん(以下、瀧川) 本作ではいろいろな節約術が出てきますが、「これは現代でも使える」と思うものはありましたか?
厚切りジェイソンさん(以下、ジェイソン) 全部使えると思います。武具や家財をリサイクルに出したり、屋敷を売り払ってみんなでルームシェアしたり、ものによっては必要なときに借りてすませることにしたり、要は「シェアエコノミー」ですよね。でも、もっと節約できるんじゃないかとも思いました。たとえば、着ているものがすごくカラフルでしたが、見栄を捨てたらもっとお金が節約できたんじゃないか、とか、屋敷じゃなくてもっと小さい家に住むとか(笑)。
瀧川 もはや城はいらない、と(笑)。
ジェイソン そうそう。それと、僕がいちばん気になったのは、小四郎たちが節約を始めるところです。なぜ、まず借金の原因を解明しようとしないんだろう?って。原因がわからないなかで節約しても借金はなくならないですよね。これは現代でもよくある問題です。お金を増やしたければ最初にやらないといけないのは「現状の把握」なんですね。
売却したら利益になるものがあるか、資産についても把握しないと、借金額だけでは、どのぐらい危険な状態かはわからないんです。最終的には小四郎たちがしっかりそこに着手していたので安心しましたが。
瀧川 映画のなかで、みんなが節約をがんばっているときに「先にやることがあるでしょ」というとこが気になっていたんですね(笑)。ジェイソンさんなら、たとえば借金を抱える会社をまかされたら、まずなにをしますか?
ジェイソン 借金といってもすべて悪いものというわけではないので、資産と借金のバランスを把握することが大切です。つまり現状把握。これは家計でも同じことです。
自分がどのぐらい稼いでいるのか、稼いだお金はどこに流れていくのか、そしてそれはきちんと自分の人生にとっての幸せにつながってるか、わかっていますか? 自動販売機の前を通るたびにジュースを買っていたり、通っていないジムに毎月お金を払っていたり…そうした支出を毎回記録しておけば「1年でこれだけ使っていたんだ」とわかりますよね。どこを節約すればいいか、自然と見えてくるはずです。