寒い日が続きますが、お花屋さんを覗けば、春の訪れをいち早く感じることができます

「軽やかな色味のスイートピー、チューリップ、パンジー…。まだまだ寒いけれどお部屋にひと足早く春を取り入れてみませんか?」と提案するのは、フラワースタイリストの梅田佳苗さん。

今回は、春のお花の代表格、チューリップを一輪ですてきに飾るコツを紹介してもらいました。

チューリップを部屋に1本。それだけで春の訪れが楽しめます

●あきビンやガラスの器を使う

あきビンやガラスの器を使う
使う花ビンは、ジュースや化粧品のあきビンでも!
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花を飾るために、わざわざ新たに花ビンを買う必要はありません。
手軽に、お金をかけすぎずに花を暮らしに取り入れるなら、飲み終わったビールやコーラ・サイダーのビン、ちょっとお高めなブランドのコスメのビンなどを再利用してみましょう。

シャンパングラスでもOK

シャンパングラスでもOKです。倒れないように注意してください。

●中の水分量が見えるから、水ぎれなし

ガラスビンの利点は、水分量がパッと見てわかること。
冬に水が見える生け方をすると寒々しく感じられますが、春のお花なら、むしろ軽快な感じになります。

とくに今回活けるチューリップなど、球根のお花はお水を吸うスピードが早いため、水ぎれに注意する必要があります。その点、ガラスなら中の水の量が見え、「そろそろ水をたしてあげなくちゃ」というのがわかるので安心。
初心者の方には、とくに透明なガラスの器をおすすめします。

●ビンの口から出た茎の長さは、ビンの高さの1.5倍~2倍

茎の長さ

一輪挿しにポンとお花を入れても、なんだかバランスが悪い…。そんなときは、ビンの口から出た(外に出ている)茎の長さを確かめてみましょう。

使っているビンの高さ(+口径)の1.5~2倍がいいバランスです。これはいけばなの基礎なので、覚えておいて損はないですよ。

●斜めに挿すときは、茎の切り口を壁に沿うよう斜めに切る

茎の切り口を壁に沿うよう斜めに切る

これもいけばなの技術。あえて斜めに挿したいとき、切り口がまっすぐだと壁に沿わずにグラグラします。きちっと止まるよう斜めに切ってくださいね。

また、お花屋さんでチューリップを買うときは、ぜひつぼみの閉じたものを購入してみてください。

一輪が200~400円程度なので、コーヒー1杯の値段で、数日楽しめちゃいます。

暖かいお部屋で、徐々に開いてくるお花を眺めながら春を待つ時間を楽しんで。

一輪挿しとチューリップ

最後に、こちらは友人の新居祝いとして、一輪挿しとチューリップをプレゼントしたときの写真です。

大きい花ビンは花がたくさん必要になってしまいますが、これなら手軽に花を飾ってもらえますね。ぜひプレゼントアイデアの参考にしてみてください。