貯金1000万円と聞くと、「そんなの無理!」と最初からあきらめてしまう人も多いのでは?
でも、実際に貯めた人の暮らしをのぞくと、意外にもその方法はじつにシンプルだったりします。

ここではESSE編集部が、実際に1000万円以上貯めた読者に取材。気になるその中身を、早速見ていきましょう!

自分に合ったシンプルなお金とのつき合い方で、1000万円の貯蓄に成功!

母子
「ストレスの少ないシンプルなやりくりが成功の秘訣」と松本さん
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結婚9年目で、早くも貯金が2000万円に達した松本幸恵(仮名)さん。

「貯め始めたきっかけは、学生時代、父に『お金の大切さを知るために、100万円貯めてみなさい』と言われたことです。バイトをかけもちして大変でしたが、貯められたことで大きな自信になりました」
その後も、「雑貨店を開きたい」と目標を決め、コツコツと貯金。結婚時には、貯蓄が1000万円を突破しました。

結婚後も順調に貯蓄。夫も貯め体質で、当時住んでいた分譲マンションを手放し、マイホームの頭金に充てたりと、計画的にお金を使いました。
共働きをやめたあともペースを落とさず貯め続け、年100万円以上の貯金などで資産を増やしています。

【プロフィール】

・東京都・36歳
・家族構成/夫(41歳)、長女(7歳)の3人家族
・世帯年収/570万円
・現在の貯金額/2000万円
・最高貯金額/2000万円
・達成までの期間/8年

【ひと月の収支表】

世帯月収(手取り)350,000円

住居費 84,000円
食費・日用雑費 42,000円
水道光熱費 8,800円
通信費 7,000円
レジャー・外食費 15,000円
こづかい 0円
保険料 26,443円
その他 10,460円
貯金 100,000円
支出合計 293,703円

収支 56,297円
(ボーナス収入 1,500,000円)

松本さんのやりくりは、「毎月の先取り貯金に加えて、生活費をいくら余らせられるか、ゲーム感覚でムダを見直すことを楽しんでいます」と、とてもシンプル。
「どんなに効果的な節約ワザも、ストレスになると続きません。固定費を見直したり、お気に入りの保存食で外食を防いだり、ラクで楽しめる節約が私にはいちばん」

松本さんが実践している節約ワザを紹介します!

●家計簿は費目を絞る

ノートペンレシート

普段使うのは食費と日用品ぐらいなので、家計簿は店名と金額だけ記帳。

「ときどき集計して予算の残りを確かめ、使いすぎを防いでいます」

固定費は家計簿アプリでデータを記録。

●節約効果がより高い固定費を抑える

照明

光熱費は、ガスと電気の割安なセットプランをチョイス。電気のアンペア数も40Aから30Aに変更して基本料金を下げ、光熱費は月5000円に。

スマホ

携帯電話代も、格安スマホにして2台で4000円。

「固定費は一度見直すだけで節約効果が高いので、こまめにチェックします」

●レジャー費は家族で協力して貯める

レジャー費用

固定費の支払いや大きな買い物は、すべてANAカードに一元化。

「夫婦で家族カードをつくってマイルを貯めています。おかげで、年2回の旅行は交通費がかかりません」

宿泊は、「ふるさと納税」の返礼品の宿泊割引券を活用。

●お気に入りのストックで外食を防ぐ

レトルト食品

休日に家族で出かけ、料理をつくる気力がないときでも外食に走らないように、冷凍食品や缶詰、レトルトなどを常備。

「子どもの好きなギョーザや夫の晩酌用の枝豆など、パパッとつくれる家族のお気に入りばかり。外食しなくても、みんなが大満足の夕食になります」

母子

マイペースに続けながら、無理なく貯まる暮らしを実践することで、1000万円の貯金に成功した松本さん。

このケースを参考に、自分に合った方法を見つけてみましょう。それが、貯め体質にスイッチする第一歩です。