玄関にシュークロークがあれば、靴はもちろん、掃除道具、子どものおもちゃ、アウトドアグッズなどがきれいに片づきます。日刊住まいライターは、シュークローク内の収納棚のレイアウトをフレキシブルに対応できるよう設計。一部、土間収納を取り入れて、汚れがちなものを扱いやすい工夫も。その仕組みを詳しく教えます。
すべての画像を見る(全11枚)大容量のシュークロークで、玄関回りをすっきりしたい
わが家は夫、筆者、小学生の息子2人(8歳、6歳)の4人家族。2年前にハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。
<間取り>
1階:広い土間のある玄関、手洗い場、トイレ、LDK、楽器も演奏できる趣味室
2階:洗面所、浴室、ランドリールーム、主寝室、ウォークインクローゼット、子ども部屋
家を建てる際、玄関に収納力が欲しかった筆者がこだわったのが、シュークローク。ゲタ箱ではなく、クローゼットのような形にしました。
ハウスメーカーの設計士と相談しながら、既製品を組み合わせているので、セミオーダーに近いですね。ウォークインのタイプではなく、かつ、扉つきにしています。
こちらがシュークロークの設計図。新居でシュークロークにこだわったのは、とにかく玄関周りをすっきりとしたかったからです。
2人の子どもの成長とともに、靴の数や玄関に置きたいものは増える一方。それに玄関掃除に必要なチリトリやホウキなども、見えない場所に収めたい…。問題解決のためには、ゆったりとしたシュークロークがピッタリ。
また、ゆったりとしまえる容量があると、はきたい靴や使いたいものがサッと取り出せます。それに、靴だって(たとえば丈の長いブーツや長靴など)傷みにくくなります。
以前の賃貸暮らしでは、パンパンにしまっていたため、ものを取り出すのにひと苦労。おまけに、形を崩してしまうリスクも。お手入れするのも、おっくうになりがちですよね。
そんなわけで、シュークロークには、以下のようなものをしまうこと想定し、大容量にすることにしました。
・家族の靴
・玄関回りの掃除道具
・傘
・外遊び用のためのおもちゃ(フリスビーや縄跳び、シャボン玉など。土汚れなどが気になるもの)
・自転車関連のグッズ(ヘルメット、夜間ライト、鍵など)
とくに最近では、自転車用ヘルメットの着用が努力義務になったこともあり、「購入したものの、どこに置こう…」という人もいるのでは? ヘルメットはサイズが大きいので、ゲタ箱には入らないケースも。
わが家は奥行きの深いシュークロークをつくっておいて、結果的によかったです。
シュークロークのサイズや仕組み
シュークロークは、玄関の壁の1面を使って設置。ウォールナットの折り戸が2つあるので、収納スペースが2つあるように見えますが、実際は中でつながっています。
クローズドタイプだと、中になにを置いても隠せます。整理が多少行き届いてなくても平気。筆者は来客前に大きな荷物が届いた際は、こちらに荷物を隠すことも。
こちらの写真は引き渡し時のもの。奥行きは内寸43.5cm(扉ギリギリまでなら約53cm!)、つながった左右の幅は239cm。可動式の棚が複数取りつけられていて、収めるものに合わせてカスタムしやすいようになっています。
背面の壁紙は、スレにも強い少し固めの素材の壁紙を採用。色も濃いネイビーにして、土汚れがついても気にならないように。
2つあるように見えるデザインの理由は、広くて構造上1枚の扉ではつくれなかったためと、土間部分の収納が欲しかったから(後ほど解説)。