皆さんはものを買うときに「時短」を意識していますか?

「時短家事は、物選びから始まるといっても過言ではありません。子育てや家事に忙しい人は、できる限りムダな時間は費やしたくないと思うはず」
そう語るのは、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんです。

今回は、森さんが愛用している取り出しやすいもの、使いやすいもの選びについて教えていただきました。

ストレスゼロに近づけるにはもの選びから見直してみましょう

たとえば、朝の歯みがき。歯みがき粉のキャップを落とした! どこに行った? と探すときってありますよね。見つかるまでに意外と時間がかかったり…。大した時間ではないのかもしれませんが、忙しいときだとイライラしてしまい、精神的にもよくありません。

キャップやフタが一体化したもの
キャップ一体型だと、ワンタッチであけられる!
すべての画像を見る(全7枚)

そういった理由から、私は本体とキャップやフタが一体化したものを、できるだけ選ぶようにしています。たとえば、ハンドクリームやリップクリームとして使っている「ワセリン」(写真右)。

回してあけるタイプを使っていたころは、その「使うたびに回してあける」ということが手間に。さらにフタを置く場所も、場合によっては必要です。さらに私は、イスに座って使うことが多かったので、テーブルからフタが落ちてしまうことが何度もありました。

キャップやフタが一体化したもの

同じく、文房具でも、紛失の恐れのあるフタがないものを愛用しています。ペン類のキャップレスはもちろんのこと、「のり」も写真のような形状のものを使っています。

このような形状なら、のりのフタが転がっていくこともないし、フタにのりがくっついて固まってしまうこともありません。修正テープのような形状なので、細かい所にもつけやすいというオマケつき。スムーズに作業に取りかかれて、作業中も快適です。

●ハンドソープやクリーナー「取り出しやすい」が時短と快適さにつながる!

毎日、何度も使うキッチン。ここでのもの選びはとくに重要なポイントです。

センサー式

手を洗うときに石けんを使う人もいますが、なかにはハンドソープ派の人もいると思います。わが家のハンドソープはキッチンと洗面所に2か所ありますが、どちらもセンサー式で、自動で出てくるハンドソープを使用しています。

肉の脂などで汚れた手で、ハンドソープを触る機会も多いはず。手でポンプを押すタイプの場合、結局は汚れた本体も洗わなくてはいけませんが、センサー式ならその必要がありません。それから、外から帰ってきて手を洗うときにも、汚れた手で触らなくてすむので、とても衛生的です。

同じくキッチン内の「キッチンペーパー」。

キッチンペーパー

こちらは形状に注目してみてください。わが家では、1枚ずつ取り出せるタイプを使っています。1枚ずつ取り出せるということは、カットする手間がないということ。片手で切れないストレスもなくなります。

粘着クリーナー

どこの家にもありそうな「粘着クリーナー」。毎回ケースに戻すのを面倒に感じたことはありませんか? 戻しにくいタイプのケースもあるようです。

そんな「粘着クリーナー」も、一体型であればケースに戻す必要がありませんし、ケースを紛失してしまうという心配もありません。自立するので、使ってすぐその辺に置いても、空間が整って見えるという利点も!

粘着クリーナー

替えのテープは「フローリング兼用タイプ」を使っています。ラグマットを掃除したついでに、フローリングも掃除ができるので、床に粘着テープがくっついて「しまった!」なんていうこともなく、ついで掃除も簡単にできてしまいます。

●トイレットペーパーは「交換回数」を減らすと気がラクに

最後に紹介するのは、どの家庭にもある「トイレットペーパー」です。

ロールの長さを意識したことはありますか? 長さが短ければ、交換するタイミングが早まります。長ければ長いほど、交換する回数が減り、細かなことに時間を取られることが減ります。

トイレットペーパー

わが家で使用しているのは、通常タイプの1.5倍。2倍タイプもありますが、質感の好みやサイズを考慮した結果、こちらに決定しました。

通常タイプを使用していたときは、頻繁に交換していた気がしますが、1.5倍タイプにしてから、トイレットペーパーを交換するタイミングが明らかに減ったと感じています。回数が減るのは当たり前ですが、それにともなって、気分というか、ストレスを感じる度合いが大きく変わりました。

今回紹介したのはどれも小さなことばかりですが、毎日積み重なっていく時間やわずかなストレスをひとつずつ解消することで、気持ちのよい時間が生み出されるはずです。ぜひ自分に合った商品を追求して見つけ出してください。