不慮の事故で命を失った主人公が人生をゼロからやり直す、安藤サクラさん主演・バカリズムさん脚本のドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系・日曜22時30分~)。2月26日放送の第8話では、衝撃の急展開が。これまでは、コメディの要素が強かったこのドラマが、一気にシリアスな方向へと転換した回でした。最終話に向け、ドラマ好きライターが見どころを振り返ります。
※この先、物語のネタバレがあります
物語は一気にシリアスな展開に。次回はいよいよ最後の人生がスタート
前話のラストで、同級生の真里(水川あさみ)から、「自分も人生をやり直している」と告げられた麻美。麻美となっち(夏帆)、みーぽん(木南晴夏)の幼なじみ3人組は、真里も入れた4人組だったことが明らかになりました。放課後のドラマ談義やシール交換、初めてのドライブ、レストランでのお誕生日会…といった麻美たちの思い出には、じつは真理も存在していたのですね。
人生5周目という真理の本当の目的は、なっちとみーぽんを飛行機事故から救うこと。1周目では優等生どころか、「ポテンシャルは中の下だった」という真理が、2人のために休み時間を返上して必死に勉強し、パイロットを目指していたのだとわかります。
そのせいで麻美たちと仲良くなるきっかけを逃して、「完璧すぎて近寄りがたい」とまで思われていた真理。前世では親友だった麻美たちと疎遠になる切なさを乗り越えて、真理は一人でがんばっていたのでした。
失敗を繰り返しながらも、今度こそはパイロットとして、なっちとみーぽんを救うという真理でしたが、麻美の悪い予感は的中し、最悪の結果に。これまで麻美は何度も生まれ変わってきましたが、家族や友人が麻美の死に直面する場面が描かれることはありませんでした。
葬儀の帰り道、友人たちと何度も一緒に通ったトンネルを、一人で歩く麻美。第8話にして初めて残された者の姿が描かれることで、その喪失感が痛いほどに伝わってきました。