キッチンが、1枚の建具を介して洗面所とつながるという、よくある間取り。その使い勝手はどんなものでしょう。日刊住まいライターが購入した建売住宅は、オープンなアイランドキッチンの背後の壁の裏に、洗面所があるという間取り。8年暮らして感じるメリットとデメリットについて語ります。

キッチンと洗面所
キッチンの引き戸をあけると洗面所がつながる間取り
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キッチンと洗面所が隣り合う間取りのメリット

8年前に建売住宅を購入し、夫婦でふたり暮らしている筆者。家の間取りは、およそ以下のようになっています。

1階:LDK、洗面所、浴室、畳の間
2階:寝室、衣装部屋、仕事部屋

キッチンと洗面所を仕切るのは、1枚の引き戸。脱衣所も兼ねる洗面所は、浴室と隣り合っています。

筆者が建売を購入する前に住んでいた家は、キッチンと洗面所は少し離れたところにありました。そのときと比べると、今の家では、洗濯などの家事が、キッチン仕事のすき間時間にささっとできています。具体的に紹介していきましょう。

 

●動線がいいから洗濯家事のフットワークが軽い

キッチンと洗面所

動線がよくて、長い時間を過ごすキッチンから洗濯スペースにアクセスしやすいため、洗濯物をため込むことがなくなりました。洗濯の機会が増えれば、結果的に、リネン類や下着などのストックを減らせます。持ち物のスリム化にもつながりました。

 

●苦手な家事を少しずつ片づけるのにちょうどいい間取り

洗濯機

筆者宅の洗濯機は乾燥機つきのドラム式です。特殊な素材やよそゆきの服以外、基本的には乾燥まで一気にこれですませてしまいます。

洗濯が終了した服などを、たたんだり、収納したりするのをしんどいと思う筆者。一気に行うのが苦手なので、キッチンや洗面所に立ったついでに、すき間時間を使って5~10枚ずつ片づけています。

ちなみに洗面所には、タオルや下着、パジャマなどの収納場所があります。部屋を移動することなく、たたんだものを収納できるので、こうした「少しずつこなす片づけ」もやりやすいです。

嫌いな家事こそこういう工夫をしておくと、気持ちの負担が減ります。まとめてやらなくても、気がつけば全部片づいている…。そんなやり方が、自分のスタイルに合っています。

 

●洗面所に冷暖房がなくてもOK

扇風機

洗面所には冷暖房の設備がありません。でも、リビング・キッチンとつながっているため、冷暖房が必要な時期でも、引き戸をあけておけば、必要性は感じません。

一応、夏の暑さ対策のために、小さな簡易型の扇風機を購入したので取りつけました。もっともほとんど出番はなく、これひとつで十分間に合いそうです。