少しずつ暖かさが感じられるようになるこれからの季節。旬のグルメを味わいに足を伸ばすなら、福島県がおすすめ。いわきエリアの海の恵みをリポートします!
200種類以上の魚介類が水揚げされる福島の“常磐もの”は要注目!
福島県の沖合は親潮と黒潮がぶつかりあう「潮目」と呼ばれる場。名物のメヒカリを始め、水揚げされる魚介類は“常磐もの”と呼ばれ、品質の高さとおいしさで今、話題になっています。そんなおいしい“常磐もの”が買えるおすすめのお店を紹介します!
●豊富な“常磐もの”を楽しむなら「鮮魚・ 海産物専門おのざき」
地元の人々、飲食店業者、観光客も集う、福島県最大の鮮魚専門店「おのざき」は創業100年の老舗。水揚げされたばかりの魚から、おみやげにぴったりの品まで大充実。ネットショップにも力を入れているので、お取り寄せもおすすめ!
いわき駅近くにある、「鮮場やっちゃば平店」内にある店舗では、常時20種類以上の“常磐もの”など地場の旬の味はもちろん、専門店ならではのこだわりの魚介類が並んでいます。
・すぐ近くで見れる魚のさばきは圧巻!
魚を丸ごと買うと、無料でさばくサービスも。親子で行けば貴重な体験となりそう。
・新鮮な魚を堪能できる食堂も併設
鮮魚コーナーのすぐ近くにある「潮目食堂」では、刺身定食や海鮮丼が楽しめます(15時まで)
<4代目・小野崎雄一さんのおすすめはこれ!>
【金曜日の煮凝り(あんこう・あなご・ひらめ)】
4 代目が開発に携わり、ネットショップで大ヒット。“常磐もの”の煮汁を、ジュレの仕立てに。おかずにも酒の肴にも合い、お土産にも!
あなご。
ひらめ。
・3個入り各75g¥2300
【厚揚げソフトかまぼこ】
具材にタマネギが混ぜ込まれ、甘味とふわふわした食感が特長のオリジナルかまぼこ。“雲を食べる”ような絶妙な食感は試す価値あり!
・1袋12本入り¥702
【赤魚開 味醂干】
地場のみならず、世界や国内各地の魚も仕入れている「おのざき」。脂の乗った米国産の赤魚を、いわきで伝わるみりん干しにした干物も、店舗で大好評。
・¥920
【さんまポーポー焼】
サンマのすり身にショウガやみそなどを混ぜた、いわき発祥の郷土料理。「おのざき」オリジナルは、手づくり&無添加。
・4枚入り¥1598
<DATA>
住)福島県いわき市平正内町80-1 鮮場やっちゃば平店内 ☎0246-23-4174 営)8時30分~19時(月1回定休)
●生の魚と乾物、どちらも買える!「魚と味さんけい魚店」
小名浜の新鮮な魚が並ぶ、工夫と愛情がいっぱいの地元の鮮魚店。「朝、漁港で水揚げされた魚は、早ければお昼過ぎから店頭に並びます」と若女将の松田幸子さん。春は海藻類も充実する季節だとか。鮮魚のほか、手づくりの干物、総菜類も地元で大人気!
創業は1982年。今は若女将の松田幸子さん(写真左から2人目)を中心に、家族で経営。お店は小名浜港から徒歩約30分ほど。
・“常磐もの”のあんこうはおすすめレシピがもらえる!
「お客様に調理法を聞かれることが多いので、おすすめのレシピをプレゼントしています!」
取材で訪れた日は、お店に生きたままのひらめが!
・店前で干す名物の乾物はしっとりおいしい!
昔ながらの製法でつくる干物はメヒカリ、イワシなどを販売。「町を吹き抜ける“浜風”に
開いた魚をさらすとうま味が増します」
<DATA>
住)福島県いわき市小名浜本町16-1 ☎0246・54・6450 営)9:00~17:30(水曜定休)
●手間ひまかけた乾物にめぐり合える!「上野台豊商店」
とれたての“常磐もの”をおいしいまま加工した乾物類は絶品! 1960年の創業以来、鮮魚と水産加工業を営んできた上野台豊商店。「イワシ、サバなど“常磐もの”のおいしい魚が数知れずあります。その恵みを乾物にして直売や通販でお届けしています」と社長の上野臺さん。
・“常磐もの”のおいしさそのまま!
サバやメヒカリの乾物、さんまのポーポー焼きなど種類も豊富。旬の魚の良さを活かすため、味つけは「強すぎず弱すぎない」のが信条。
・脂がのったサバは骨をとるのも手作業
サバの開きは真空パックにする前に、やぶれないよう、尖った骨を手作業でカット。
細かい部分まで愛情と手間をかけてつくっています。
<社長・上野さんのおすすめはこれ!>
【究極の「磐城イセエビ」セット】
近年、地元いわきで水揚げ量が増加中のイセエビ。社長も大好物で「好きすぎて、ピザやパスタソースをつくってしまいました」
・冷凍ピザ2枚、パスタソース、イセエビのグリルのセット¥4800
<DATA>
住)福島県いわき市小名浜字吹松3-8 ☎0246・92・3163
●知っておこう!ALPS(アルプス)処理水のこと
福島の復興と、その前提である廃炉を進めるためには、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水を処分する必要があります。ALPS処理水の海洋放出は、安全基準を十分に満たしたうえで行われる方針です。
<トリチウム濃度の比較>
ALPS処理水の情報を公式ウェブサイトで発信しています。ぜひウェブで「みんなで知ろうALPS処理水」を検索してください。
暖かい春の訪れを感じたら、ぜひ福島に足を運んで! おいしい魚介をたっぷり味わってみませんか。
問い合わせ先/経済産業省 ☎03・3501・1511