「最近、なにを着てもしっくりこなくて…。」そんなお悩みが増える大人世代がやめるべきこととは? その理由と対策を、40代以上のファッションに精通する、ベテランスタイリストの地曳いく子さんにビシッと指南してもらいました。
大人世代のファッションでやめるべき3つのこと
すべての画像を見る(全4枚)ここでは、スタイリストの地曳いく子さんに、大人世代のファッションで「やめるべきこと」を教えてもらいました。
●セールに浮かれるのはやめよう
<目先の価格より、その先のおトクを目指して>
おしゃれをしたり、新しい服を買うのはなんのためでしょう? 私は「自分の気分をアゲるため」です。だから服を買う基準は、「週3でも着たくなる服かどうか」。なので、単にセールやブランドものが安くなっているからという理由で買うことはありません。
服は「何年着られるか」より「何回着られるか」が重要。上質でいいものでも、あまり着ないなら、それは無駄な買い物です。反対にプチプラでも、「毎日着たい」と思える服を着倒すことができたら、その方が価値ある一着だと思います。
目先の価格にとらわれず、その先のおトクを目指しましょう。
●「一生モノの服」という考え方はやめよう
<10年着られるものも10年後似合わなくなるかも>
よく耳にする「一生モノ」という言葉、私はもう信じていません! なぜなら10年着られるものも、10年後は似合わなくなっているから。「流行は巡る」といいますが、次に巡ってくるとき、自分は何歳になっているでしょう。
「一生モノ」は、ものが少なかった私たちの親世代の価値観でもあります。長く使うことは大切ですが、そのことだけに縛られてしまうと「今」を見失い、すぐに使わないものばかりがクローゼットに増えてしまいがち。それなら、たとえ数シーズンでも自分に似合う服を選び、たくさん着て終わらせる方が、服も自分も幸せな気がします。
●毎日、違うコーディネートを考えるのやめよう
<“制服化”で似合う服をとことん自分になじませて>
おしゃれが苦手な人は、無理に「毎日違うコーディネートにしよう」なんて思わなくていいんです。自分に似合っていて、着ると楽しい気分になれる服が見つかったら、制服のようにそればかり着ていてもいい。
するとその服は自分になじみますし、同じものを着続けて、着方を工夫するようになれば、その服はさらに「自分のもの」になっていきます。そうやってとことん着ていると、いつか飽きるときがくるので、そうしたら次に行けばいい。
飽きないうちに次の服に手を出すと、服と深い関係にはなれません。「飽きるまで着ること」は、おしゃれになる近道でもあるんです。
ESSE3月号の「40代・50代ファッションやめるべきこと&やるべきこと」特集では、他にも40代・50代のアイテム選びのコツや、読者300人に大調査した大人のインナー事情を紹介しています。大人世代のファッションに関するお悩みを解消してくれるアイデアが盛りだくさんで、おしゃれがより楽しくなること間違いなし! ぜひチェックしてみてください。