短時間で衣類が乾燥でき、干す手間も取り込む手間もかからないという理由から、ガス衣類乾燥機の売上が伸びています。2年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターも導入したひとり。当初はオール電化の家を考えていましたが、ガス併用住宅に路線変更して後悔はナシ。ランドリールームだけで、「洗濯する→乾燥機で乾かす→洗濯物をたたむ」が完結する、家事ラクの家を実現しました。その様子とこだわりの造作棚を紹介!

ランドリールーム
筆者の家のランドリールーム。洗濯機の横に造作の棚を設けて、ガス衣類乾燥機の置き場所に
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妻の絶対条件は、ガス衣類乾燥機とランドリールーム

わが家は筆者と妻、子ども2人(9歳と6歳)の4人家族。28社のハウスメーカーを見て回り、2年前に地元工務店で高気密高断熱の家を建てました。

家づくりの際に、妻から絶対条件として言われたのが、ガス衣類乾燥機の「乾太くん」でした。筆者は知らなかったのですが、洗濯物が早く乾くとのこと。それも乾き上がりがフワフワになるので、新しい家にはぜひ採用したいとことでした。

しかし、当初はこれに反対していた筆者。というのも、わが家はもともとオール電化で家づくりをする予定だったからです。

ただ、妻は絶対条件と言って譲りません。話し合って、結局、ガス併用住宅にすることに。乾太くんと、もうひとつの妻の絶対条件だったランドリールームをつくることにしました。

ちなみにオール電化の家でも、プロパンガスをつなぐなどすれば、乾太くんの導入は可能とのこと。しかしどうせガスを使うことになるなら、ちゃんとガスを引いて、電気とガスどちらも使える家にしようと思ったのです。

 

間取り図

写真は筆者の家の間取り図です。ランドリールームからウッドデッキにも出ることが可能。洗濯家事の動線がコンパクトで便利になっています。また、洗面所、浴室が一直線となっているので、浴槽や洗面ボウルでもみ洗いをしたとき、洗濯機まで持って行くのもスムーズです。

 

ガス衣類乾燥機のない生活には、もう戻れない

造作棚の上に置いた乾太くん

実際に使い始めると乾太くんは本当に便利です。わが家の乾太くんは5kgタイプですが、洗濯物を入れてボタンを押して回すだけで、1時間程度で洗濯物が乾きます。しかも本当にフワフワになります。

乾燥機なので若干縮む感じはあります。ですからちょっと高い服の乾燥には使用していませんが、それ以外はすべてこれで一気に乾燥。子どもが2人いると、洗濯物がすぐにたまるので重宝しています。

 

上履き乾燥

小学生や幼稚園の子どもがいると、毎週上履きを洗わないといけないと思います。そんなときに天気が悪いと困りますよね。それまで住んでいた家では、なかなか乾かなくて、わが家もドライヤーで一生懸命乾かしたりしていました。

乾太くんは、オプションのパーツを追加することで靴も乾かせます。上履き乾燥に、とても便利。

もし、乾太くんがなかったら…。洗濯家事の流れは、「洗濯する→洗濯物を干す場所に持っていく→洗濯物を干す→乾いたら洗濯物を取り込む→洗濯物をたたむ」となります。でも乾太くんがあれば、「洗濯する→すぐ横にある乾太くんに入れる→洗濯物をたたむ」で完了することに。

乾太くんを導入したことで洗濯物を干したり、上履きを乾かしたりするような時間はかなり短縮されました。

 

ランドリールームにこだわりの造作棚を

こだわりの乾太くんの造作棚

乾太くんを設置するにあたり、専用架台のデザインが気に入らなかったので、造作棚をつくることにしました。台の寸法は横90×奥行64×高さ110cm。5kgサイズの乾太くんを置いても、その横にものが置ける場所ができるくらいの大きさです。

こだわりポイントは、設置面の下に引き出せる棚をつくったこと。引き出せば、その上で洗濯物をたたんだりできるようになっています。

 

下の部分は可動棚

下の部分は可動棚になっており横70×奥行42cmの棚をつけています。棚板を少し内側につけたことで、ランドリールームに入ったときにも、中に収納されているものが視界に入らず、ごちゃつき感はありません。

ランドリールームがあることで部屋干しをしなくてすむように。リビングに部屋干しして生活感が出るようなことはないので、よかったと思っています。使ってみると洗濯機から取り出してそのまま干せるというのが思った以上にラク。

 

お湯も出るランドリールームの洗濯機の出る

ランドリールームの洗濯機の水栓は、お湯と水両方出せるものにしたのもこだわりポイント。汚れが強いものを洗う際には、お湯を利用しています。また、除湿機などを回したいときのために足元にコンセントも設置しています。