せっかくアイロンで髪を巻いたのに、すぐとれてしまってがっかりすることはありませんか? 「直毛の人は、しっかりクセをつけてあげる必要があります!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回は、40代の直毛の読者をモデルにもちがよくなる巻き方のコツを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全7枚)アイロンで髪を巻くときの3つのポイント
さとゆみ:今日は「直毛だけど髪を巻きたい!」という人のためのアドバイスです。
八木ちゃん:巻いても巻いてもとれてしまうって、直毛の人の切実な悩みですよね。
さとゆみ:アイロンの前に使ったら、巻きの持ちがよくなるスプレーのようなものがありますけれど、あれってどうなんですか?
八木ちゃん:私、あれはちょっと気をつけるべきだと思っています。というのも、髪がスプレーで濡れている状態でアイロンを巻くと、「じゅっ」と音がしますよね。
さとゆみ:するする。あれ、髪によくない気がしているんだけど。
八木ちゃん:私もそう思います。じゅって音がしているこということは、髪が高熱のアイロンで火傷しているということなんです。一時的にしっかりカールがついたとしても、髪を傷める原因になってしまいます。なので、髪が濡れたまま巻くというのはおすすめできません。
さとゆみ:じゃあ、素髪で巻く感じ?
八木ちゃん:はい。髪を乾かす前につける洗い流さないトリートメントなどは良いのですが、髪は完全に乾いた段階から巻きましょう。
さとゆみ:巻くときのポイントは?
八木ちゃん:直毛の人は、しっかりクセをつけてあげる必要があります。そのために大事なのは
(1) 細めのアイロンで巻く
(2) 毛束を冷ます
(3) 2つのスタイリング剤でキープする
の3つです。
ひとつずつ説明しますね。
さとゆみ:お願いします
●(1) 細めのアイロンで巻く
八木ちゃん:まず、直毛さんはアイロン選びが大事です。太めのアイロンだと、どうしてもゆるいカールになってしまいます。しっかりクセをつけたいときは、細めのアイロンが良いですよ。26~28mmのアイロンをおすすめします。
さとゆみ:なるほど。細いほうがしっかりしたカールがつきますよね。
●(2) 毛束を冷ます
八木ちゃん:そして、次が最大のポイントなのですが、アイロンで巻いた毛束をすぐに手放さず、そのまま毛束を持って冷まします。
さとゆみ:「髪は冷ますときに固定される法則!」
八木ちゃん:そうです。髪は温めると形が変わり、冷めるときにその変わった形を記憶します。なので、冷ますことでアイロンで巻いた形を覚えさせるんです。
さとゆみ:たしかに、美容師さんってアイロンで髪を巻いたあと、こうやって冷ましていますね。
八木ちゃん:これをすることで、カールの持ちがよくなるんですよ。