収納場所を見直せば、生活がスムーズになるという好事例を紹介。5年前に家を建てた日刊住まいライターは、LDKにある階段下収納の中身を入れ替えて、一部を子ども用のクローゼットにすることに。家事や身支度をスムーズにすることに成功しました。収納場所に違和感を感じている人、今、家づくりの間取りに悩んでいる人は、ぜひ参考に。
すべての画像を見る(全7枚)娘の入園を機にLDKにある階段下収納をクローゼットに
5年前に、延床26坪の小さい2階建住宅を建てた筆者。現在、夫と1歳半の娘と3人で暮らしています。1階にはLDKと洗面などの水回り、2階には部屋2つとファミリークローゼットがあるコンパクトな間取りです。
LDKにある収納は、階段下の限られたスペースだけ。もともとは掃除道具や季節家電など、入る限りなんでも収納していました。それから娘が生まれ、1歳半になり保育園に通わせることに。
園にもよりますが、娘の通う保育園では毎日上下2、3セットのお着替えやエプロン、ミニタオル、布団カバーなどが必要です。家族が増えることは想定していたものの、お世話用品や洋服など娘に必要なものは予想よりも多く、収納する場所に困りました。
わが家には2階にファミリークローゼットがありますが、ランドリースペースは1階。毎日園の準備をすることを考えたら、階段を何往復もしたくありません。
洗濯してたたんで収納という一連の洗濯動線は、可能なら最短ですませたいもの。そのためには1階に収納できることが理想です。
しかし、部屋が狭いため家具は買いたしたくありませんでした。ハンガーラックのような商品もありますが、なるべく生活感も隠せるような方法はないものかと模索。
また以前から、娘に自分で身支度を行う習慣をつけさせたいという気持ちもあり、すべての要望をかなえられる階段下スペースが候補にあがったのです。
ここからは実際の階段下収納の使い方をレポートします。
無印やダイソーのアイテムで、娘でもわかりやすい収納に
こちらは階段下収納の、いちばん下の段の様子です。園に行かない日に着る洋服は、使う頻度が少ないため引出衣装ケース内に。保育園用の服とは分類しました。
衣装ケースは無印良品のもので「ポリプロピレン収納ケース/引出式横ワイド・大」(1790円・税込み)です。サイズはおよそ幅55×奥行44.5×高さ24cm。2階にあるファミリークローゼットでも使っており、この先また移動することになっても、使い回しできます。
保育園用の服はとにかく出し入れがしやすいことと、娘が見てもざっくり分別がつきやすいことを意識しています。
ダイソーで購入した「ファイルボックス/ハーフ・クリア」(220円・税込み)に、「上の服・肌着」「ズボン・靴下」「ミニタオル・エプロンなど」と3つにジャンル分け。ファイルボックスのサイズは幅9.5×奥行32.2×高さ12.2cmで、無印の衣装ケースと合わせてもちょうどいいサイズ。フタがないので、上からひと目でなにがあるかわかりやすいです。
壁にはつっぱり棒をして、アウターはハンガーでかけました。オムツやおしりふきのストックにはカゴを使用。日頃からさっと取り出せるようポイポイ収納にしています。
それまであった掃除用具や日用品は、使う場所へ移動
今まで夫婦ふたり分のものしかなかったので、生活用品はもちろん、使う頻度の低い季節家電や、サブ使いの掃除機などもすべて階段下へ収納していました。
今回、生活スタイルを見直したことで、使う頻度の少ない家電は2階のクローゼットに収納。掃除用具や日用品も、用途に合わせて洗面所や玄関に分散させることで、使いやすさもアップすることができました。