10年前に中古の建売住宅を購入した、インテリアコーディネーターの木村充子さん。それまで住んでいた賃貸マンションのLDは12畳でしたが、引っ越した戸建のLDは7畳しかありません。しかし、それまで実践してきたカーテン、背の高い収納、床に置くカゴの3つをやめることで、狭さを感じない快適な暮らしを手に入れることができました。その心地よい暮らしぶりを詳しく紹介します。
すべての画像を見る(全7枚)家族4人、わずか7畳のLDの家に引っ越し
筆者は夫と大学生と高校生になる2人の娘の4人家族。10年前に中古戸建を購入しました。暮らし始めた家のリビングは、ダイニングと合わせてたったの7畳。それまで住んでいた賃貸マンションのLDは12畳あったので、5畳も狭くなってしまいました。
しかし、それまでの家で愛用していた3つのものをやめることで、この10年間、快適に過ごすことができています。さっそく紹介していきます。
1.ドレープカーテンをやめてレースだけのシングルシェードに
筆者の家のリビングとダイニングは2階にあり、ベランダに面した掃き出し窓があります。
7畳の狭いLDでも快適に暮らすために、筆者がまず考えたのはその窓を最大限に生かすこと。窓回りで開放感を出したいと思ったからです。
筆者宅の場合は、ベランダの腰壁の高さまで窓を隠しておけば、外から見える心配はありません。そこで、左右に開閉するカーテンではなく、上下に昇降するプレーンシェードをつけました。
シェードは、カーテンと違って、あけたときに生地のたまりが窓の上にできるので、窓回りがすっきりします。また、ドレープとレースのダブルシェードではなく、レースのみのシングルシェードにしたので、生地のたまり部分がふくらまず軽い印象に。
レースは、遮熱効果と遮像効果のあるウェーブロン生地を選びました。これはミラーレース生地より優秀。明るさは取り入れながら、日中はもちろん夜に室内の電気をつけても、中の様子が外からは見えることはありません。
レースだけにしたため、冬場の寒さが心配でしたが、窓をおおうようにシェードを正面づけにし、丈も床すれすれにし、窓からの冷気が入りにくくしました。その効果あってか、10年生活していても、あまり気になりません。開放感、すっきり感を優先してよかったと感じています。
2.背の高い収納、見せる収納をやめた
こちらは昔の写真。以前の賃貸マンションの様子です。12畳のLDでは、背の高いオープンシェルフを使って、本や雑貨を飾りながら収納していました。
このオープンシェルフは、とても気に入っていましたが、現在の家のLDには置くのをやめました。7畳のスペースでは背が高くて圧迫感があることと、目に入る情報が多く、工夫して収納してもゴチャゴチャした印象になることが理由です。
オープンシェルフを置くのをやめたかわりに、入り口のドアの対角の壁に小さな棚をつけて、雑貨を飾るコーナーをつくりました。ドアをあけると最初に目に入る位置に棚があるので、LDがすっきりしつつもやさしい印象に。奥行きが強調されて広く見える効果もありました。