家族全員が使うリビングは、家の中でもっとも散らかりやすい場所。どこから手をつけていいか分からない、片づけてもキープできない…など悩んでいる人も多いのでは。

第11回「ESSE収納&インテリアグランプリ」を受賞した収納名人・曽根麻衣子さんのお宅は、やんちゃ盛りの子どもが2人いるとは思えないほどすっきりしています。
一時的に散らかることはあっても、すぐに元通りにできる収納の仕組みがあるのだそう。詳しく教えていただきました。

リビング写真
曽根さん宅のリビングとダイニング。グリーンが素敵な、家族がくつろげる空間になっています。
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リビング収納はラクに片づく仕組みが大事。イライラが減って毎日笑顔に

曽根さんが重視するのは、一時的に散らかったとしても、「すぐに元に戻せる」仕組みをつくること。毎日使うものは思いきって出しっぱなしにしたり、“放り込むだけ”のざっくり収納にすることで、子どもも無理なく片づけてくれるようになったといいます。

●テレビ台を収納スペースにしてよく遊ぶオモチャだけを厳選

兄弟テレビの前で遊ぶ

リビングのテレビ台の収納を、兄弟それぞれのよく遊ぶオモチャの収納スペースに設定。

「月末に見直しをして、遊ばなくなったものは2階の子ども部屋へ移動。入っている数を絞れば、散らかりにくくなるんです」

増え続けるオモチャを捨てるのではなく、遊ぶものだけ選ぶアイデアはお見事!

おもちゃの引き出し二つ

引き出しの内側に、子どもの名前とオモチャの種類をラベリングし、ざっくり放り込むだけの収納になっています。これなら子どもも片づけやすく。

●毎日使うものは出しっぱなしに

ダイニングテーブルズーム

使用頻度の高いティッシュやウエットティッシュはテーブルに出したまま。

「お茶は毎朝ポットに入れておいて、飲みたいときに各自で自由に入れられるようにしています」

家族みんなが片づけやすい空間をつくりあげている曽根さんですが、数年前までは仕事と育児の両立に疲れ、家は散らかり放題だったのだそう。ついイライラして子どもを叱ってしまうこともあったといいます。そんな状態がイヤで、育休を機に収納の仕組みを見直しました。

「部屋が散らかるのは、子どもたちが元気な証拠! 今そう思えるのも、ラクに片づく仕組みがあるおかげです。心に余裕ができて、笑顔で過ごせる時間が増えました」