人生100年時代、これから先の働き方について悩む人も多いのではないでしょうか? 「私はこれから先も働き続けるつもりです」と話すのは、現在63歳・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん。ここでは、筆子さんが考える、働き続けるメリットについて教えてもらいました。

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60代ミニマリストが、老後も働き続ける理由

毎日せっせと働いている63歳の私が感じる、長く働き続けるメリットを紹介します。

30代~40代で、ばりばり働いている人の中には、アーリーリタイヤやセミリタイア生活を夢見ている人が多いと思います。ですが私は、事情が許す限り、年をとっても働き続けるつもりです。

●1.収入が増える

お金
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当たり前のことではありますが、働けば収入が増えます。

37歳で、カナダで学生になったときから、53歳で収入に結びつくブログを書き始めるまでの16年間、私はほぼ無収入だったので、老後資金の余裕はまったくありません。

だから日々働いているわけですが、私とは違い、老後の生活に金銭的不安がない人でも、余分な収入はうれしいのではないでしょうか?

趣味や遊びにお金を使うことができるし、子どもや孫に気兼ねなく小遣いをあげることもできます。応援したいチャリティ団体に寄付をしてもいいでしょう。

●2.健康でいられる

健康

仕事にもよりますが、働いて体を動かしたほうが、家でずっとテレビやスマホを見ているより、筋力を鍛えることができます。老化は足から始まると言われますが、動かなければ、足腰は弱る一方です。

私の仕事は肉体労働ではありませんが、座りっぱなしにならないために、スタンディングデスク(立って使うための机)を使っています。

もし、長時間パソコンに向かう仕事をしていなかったら、スタンディングデスクを買おうなんて夢にも思わなかったでしょう。

●3.脳の若さを保てる

パソコン

近年、定年後も働いたほうが、認知症になりにくいという研究がいくつもあります。別に研究者でなくても、仕事をしたほうが脳の若さを保てることは、想像がつくでしょう。

仕事をしていると、時間内に特定のタスクを責任をもってこなさなければなりませんから、脳に負荷がかかります。使わないと脳も衰えるので、適度にチャレンジングな環境に身をおくことは、脳の若さを保つのに役立つのです。

私は家で気ままにブログを書いているだけですが、それでも、日々のデジタル技術の進化についていくために、IT関連の情報を読んだり見たりします。ツールやプラットフォームはどんどん変わっていくので、「このまま何も考えず、何もしなくてもいい」とはいきません。いやでも勉強することになりますが、それが自分の成長につながります。

YouTubeでITに強い人が説明する動画を見ていると、「ほ~、今はこんな便利なものがあるのか。語学(趣味)に使えるかも」などと、新しいアイデアも思い浮かびます。