定年後も働き続ける方は少なくありません。そこで不安なのが年金の減額など、損は生じないのかということ。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに、定年後に働くポイントを教えていただきました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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計算する夫婦
定年後、損しない働き方とは?(※写真はイメージです)
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定年後も「働きたい」と思う方も少なくありません。でも、年金減額などは避けたいところ…。損をしない働き方はあるのでしょうか?

Q:定年後も働き続けたい。損しない働き方は?

「夫は義父の借金を相続しているため、貯蓄が多くありません。定年後も働き続けるつもりですが、収入が多いと年金が減額されると聞きました。どんな働き方がおトクですか?」(M.Mさん・56歳・会社員)

A:2022年4月の改正で定年後も働き続けやすく。厚生年金に加入できる働き方がおトクです。

年金賃金47万円以下

60~65歳未満の場合、従来は働きながら受け取る年金(「在職老齢年金」といいます)と賃金の合計が28万円を超えると、超えた分の半分がカットされていました。

でも、2022年4月からは限度額が65歳以上と同等の47万円にアップ。ほとんどの人は、年金は減額されないので気にせずどんどん働きましょう。

2022年10月から従業員が101人以上の会社は、パートでも社会保険加入が義務づけられました※。厚生年金に入れる職場を選んで働いて、自分の年金を増やすのが得策です。

※労働時間が週20時間以上などの条件があります

●「これから」世代の落とし穴!退職金の運用は、金融機関の営業にご用心

退職金が出ると、金融機関から投資商品を勧められるケースは多いようです。

でも、安易に飛びつくのは禁物。とくに危ないのは「老後資金がたりないから投資で増やそう」という発想で、余裕がないため焦って失敗しがちです。

投資したいなら、退職金から「住宅ローンの残債」やすでに予定している「リフォーム費用」など直近で使う予定のあるお金、「医療や介護に備えるお金」「普段の生活費の補てん」などを取りおいたうえで、余剰資金の範囲で行うのが鉄則です!

 

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