狭くてもものが多くても、置き方や収納アイテム、空間の使い方を工夫するだけで、シックで洗練された部屋づくりができると注目の“フランス式収納術”。「捨てなきゃ!」とがんばらなくていいので、ものを手放すことが苦手という人にもぴったりです。
すべての画像を見る(全4枚)今回は、そのなかでもとくに重要なルールを、パリ在住経験があり、自らもフランス式収納を実践している正林恵理子さんに教えてもらいました。
<フランス式収納のルール>統一感をもたせてシックに
たとえものが多くても、ぱっと見たときに統一感があれば、洗練されて落ち着いた空間になります。「色や素材、形のどれかで分類し、そろえるだけで落ち着いて見えます。こまごまとしてまとめにくいものなら、同じ容器に入れて並べるときれいに」
●色をそろえる
キッチンで作業台として使っているキャビネットに、普段使いの食器を収納。色ごとにそろえて配置しています。「スペース全体でそろっていなくても、区切ったなかでまとまっていれば大丈夫ですよ」
●素材をそろえる
キッチンのレンジそばには、ステンレスと木のアイテムがずらり。「形がバラバラでも、素材ごとにひとつのものとして目が認識するので、うるさくありません」
●形をそろえる
ピックやピンチなどの小物を、シンプルなガラスビンに入れて棚に。「それぞれ全く違うものでも、容器を同じにすることでまとまって見えます」
ただ“そろえる”だけで、見た目のゴチャつきがなくなり、ものが多くてもすっきりとした空間に。「引き出しの中の木の箸とステンレスのカトラリーを分けるだけでも実感しますよ。分類するのが難しいものがあれば、外から見えない場所に移動しましょう」。
ルールを覚えれば、センスに自信がない人でも心配ありません。失敗知らずの“フランス式収納術”、ぜひ取り入れてみてくださいね。
【正林恵理子さん】
お菓子づくりを学ぶためにパリに1年間滞在。帰国後、助産師として働きながら、自宅カフェを開き、自作のお菓子を身近な素材でかわいく包むラッピング術を考案。包装作家として活動しつつ、パリのエッセンスを暮らしに取り入れた日々を楽しんでいる。著書に『パリで学んだ部屋づくり』(枻出版)など