部屋の暖房効率アップの対策を紹介します。3年前にハウスメーカーで、高気密高断熱の家を建てた日刊住まいライター。窓もトリプルガラスにしているのに、冬の寒さが気になるように。そこでドアには気密テープを、窓にはすき間風ガードパネルを設置。さらに照明スイッチとインターホンモニターにも防気カバーを取りつけ、冷気をシャットアウト。結果、暖房がよく効く快適な住まいになりました。
すべての画像を見る(全9枚)高気密高断熱の家でも、暖房していない場所は寒い
筆者は3年前にハウスメーカーで家を建てました。全館空調システムの提案はあったものの、電気代が気になったため不採用に。それに高性能で、気密断熱がしっかりした家を建てるのだから大丈夫なはず、という理由もありました。
実際に住んでみて、筆者が以前住んでいた中古住宅と比べると、格段に暖かいと感じました。しかし、住んで数年となるとその感覚もマヒしてきます。
筆者が住んでいる長野県は寒冷地。やっぱり暖房していない場所は寒い…。廊下、玄関、脱衣所、トイレなど暖房器具のない場所は、もちろん寒いです。
また、リビングや寝室などエアコン稼働させている部屋も、エアコンを止めるとドアの下やすき間、照明スイッチやコンセントから、冷気が流れ込んできて部屋を寒くしてしまいます。とはいえ、全館空調システムにしなかったことを後悔してはいません。やはり電気代が上がることには抵抗感があるからです。
100均グッズで3つの場所の冷気をシャットアウト
毎年寒くなり始めると、筆者は、100均で気密対策グッズを購入。寒さ対策を行います。
具体的には以下の3つの対策です。
・ドアからのすき間風を防ぐ対策
・窓からの冷気を防ぐ対策
・スイッチのすき間からの冷気を防ぐ対策
まずは家族が集まるリビングを重点的に行い、さらに寒くなったときのことも見越して寝室、長女の部屋も順次対策を実施します。
対策1.リビングのドアからのすき間風を防ぐ
玄関ホールに直結するリビングドアからの冷気がいちばんすごいので、このドアをしっかりと対策します。ドアは閉まっていても、上下左右のすき間に手をかざすと風を感じます。
そこで、ドアの横からのすき間風を防ぐため、気密を高めるテープ(防音テープ。パッケージにもあるように、気密向上の効果もある商品で、たまたまドアのすき間幅にぴったりだったので購入)を貼ります。
次にドア下のすき間の対策を(じつは、意外とすき間があるものです!)。ここは、発泡ポリエチレンでてきた、すき間風ストッパーでふさぎます。
対策2.スイッチやインターホンからのすき間風を防ぐ
ドア回りのほかに、ずっと気になっていた場所が照明スイッチとインターホンモニター。このすき間からかなり冷気が入り込んでくるのです。この場所からの冷気は、壁の中の配線スペースのすき間から来るもののようです。
この冷気を防ぐためには、防気カバー(写真上・薄いプラスチック製のカバー。裏からスイッチ部分を覆うことで壁からすき間風が入ってくることを防ぐ部品)というものが必要だとわかりました。しかし、設置の際配線を抜き差しするので、施工は少し厄介です。
筆者は電気工事士の資格を持つ親せきがいたので、その方に同席してもらいながら施工しました。照明スイッチとインターホンモニターの内部に防気カバーを設置したところ、冷気はまったく来なくなりました。
2階にある寝室や子ども部屋のスイッチも同様に、防気カバーを取りつけました。
防気カバーは、やわらかい素材でできているので、カバーをハサミで切るなどして配線を通せば、配線をいじらずに取りつけることができます(※)。
※危険ですので電気店や電気工事店に依頼してください