捨てるのが苦手、難しい…そんな人も多いでしょう。自分がお金を出して購入したものを、ゴミとして捨てるのは悲しいことです。
だったら「他人に使ってもらおう」と発想を変えて、行動してみませんか? 「ものが少ない暮らし」を提唱するサロンを主宰する本多メグさんに、詳しく語っていただきました。

貴金属
使わなくなったものでも、誰かが使ってくれることも
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ものとあと腐れなく別れるための4つの手段

はじめにお伝えしておきますが、今回のテーマの対象は、あくまで有効に活用できそうなものです。壊れたり破れたりして機能しない、などといったもの話ではありません。

早速、対処法について説明していきます。

リサイクルなど、ものを他人につないでいくことを検討しましょう。必要な人に使ってもらえるなら、気持ちよく手放すことができるようになります。行き先が経済的に苦しい国なら、人助けにもなります。
結果的に、罪悪感をもつことなく、部屋がすっきりするという、うれしい効果も。

●寄付をする

要らない服

さまざまな国や公共の施設へ寄付する方法があります。

対象となるものは、おもちゃ、ランドセルやかばん、文房具、食器、服、タオル類、電化製品など。たとえば、「寄付 子ども」などといったワードで検索してみると、参考になるサイトが見つかります。

日本では当たり前にあるものも、海外ではとても貴重な場合も少なくはありません。必要な人に使ってもらえば、ものもちゃんと使命を果たすことになります。

また、本は図書館に寄贈することができます。近所の図書館であれば、自分も借りられて便利です。

ただし、専門書などニーズが少ない本もあり、すべての本の寄贈を受け入れてくれませんので、事前に図書館へ問い合わせて下さい。

●売ってお金に換える 

電化製品

フリーマーケットで売ったり、中古買い取り店に出品したりすると、お金に換えられます。

捨てるのは罪悪感があっても、まただれかが使ってくれればうれしいですね。ブランド服・貴金属・電化製品などは高額に売れることも。こづかいになり、さらに部屋も広くなるとメリットだらけです。

最近はインターネットでフリーマーケットやオークションに手軽に出品できるので、はじめやすいのでは。

●知人に譲る 

ベビーチェア、ベビーベッド、三輪車など、子どもの成長にともなって入れ替わるものは、必要な人に譲り、上手に回すとよいでしょう。
学校のバザーなど、ご近所で買ってくれる人がいれば、地域とのつながりができますし、郵送の手間と費用がかからずエコです。

また、友人数名であまっているものを交換する会を主催すると、それぞれ欲しいものを手に取れ、交換できるメリットもあります。
ものをだれかに回すことで、人とのつながりができることもうれしくないですか?

●最後まで使いきって捨てる、古布は切って掃除に使う

使い捨て布

ボロボロになる、シミがあるといった服や布類は、ふき掃除に使ってしまいましょう。小さな子ども服や靴下なら、そのままぞうきんにして、切る手間すらはぶきます。

最後まで使いきれば、自分も納得できて、心残りはなくなるはずです。

●どうしても思い入れのある物はリメイク、写真撮影して残す

お世話になった方からの贈答品や、思い入れがあるものは捨てにくいので、ワンクッションおきましょう。
たとえば自分が着なくなった服なら、子ども用にお直ししたり、小物入れにしたりするなどリメイクして手元に置いておくこともできますね。

あるいは写真に撮って、現物は処分するという方法で、写真を見たら思い出がよみがるようにしておくのはどうでしょうか?
たいていのものは時間が経てば劣化しますし、環境や自分の変化が理由で使えなくなるものは出てきます(体形が変わって服が着られなくなるなど)。

つまり、手放すのは決して悪いことではありません。そのうえ、これまで説明してきたように人の役に立つことだってあるのです。
捨てる、捨てないで悩んだら、ちょっと発想を変えてみる習慣を身につけましょう。