SNSで「#白髪ぼかし」、「#脱白髪染め」が流行っているのをご存知ですか? 「気になる白髪は“隠す”のではなく”ぼかす”方法をお教えします!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回は54歳の読者をモデルに、白髪ぼかしの方法を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全7枚)白髪は「隠す」より「ぼかす」時代!
さとゆみ:最近、インスタグラムで「#白髪ぼかし」とか「#脱白髪染め」というワードが人気なの、知っていました?
八木ちゃん:インスタグラムのハッシュタグの話は初めて聞いたのですが、お客さまから「白髪ぼかしってどうやってやるんですか」と聞かれることは多いです。
さとゆみ:今日は、白髪を「隠す」というよりは、「ぼかす」方法について解説していただければと思います。
八木ちゃん:はい。まず、白髪染めについて、少し解説しますね。世の中で、いわゆる「白髪染め」とか「グレイカラー」と呼ばれるカラー剤は、「おしゃれ染め」や「ファッションカラー」と呼ばれる一般的なカラーに比べると、ブラウンの色素が濃いカラー剤で、白髪にも色素がしっかり浸透するものを指します。
ブラウンの色素が濃いということは、より、しっかり強く染まるという意味でもあります。白い髪にもしっかり色が入るのが、「白髪染め(グレイカラー)」の特徴です。「おしゃれ染め」や「ファッションカラー」ではほとんど白髪は染まりません。
さとゆみ:最近は、「白髪染め(グレイカラー)」と「おしゃれ染め(ファッションカラー)」の境目も曖昧になってきましたが、それでもやはり、「白髪染め&グレイカラー」のカラー剤は、白髪をしっかり隠したい人向けという感じですよね。
●白髪染めを使わずに白髪を目立させなくする4つの方法
さとゆみ:最近よく言われる「白髪ぼかし」とか「脱白髪染め」というのは、この「白髪染め(グレイカラー)」を使わない方法を指すんですね。
八木ちゃん:その通りです。白髪は「おしゃれ染め(ファッションカラー)」では、ほとんど染まらないのですが、白髪を一度ブリーチすると、普通の髪と同じように、いろんな色が入るようになるのです。
さとゆみ:なるほど! 最近、ブリーチ剤や、その前処理剤が劇的に進化したと聞きます。以前よりもかなり髪のダメージが軽減できるようになったとか。
八木ちゃん:そうなんですよね。これまで「白髪染め」といえば
(1) 白髪染め(グレイカラー)でしっかり染める
という選択肢が多かったと思うのですが、ブリーチ剤が進化したことで、
(2) 全体を明るめのファッションカラーやおしゃれ染めで染める。
→全体が明るい色になるので白髪が目立たない
(3) 全体をブリーチして、おしゃれ染め(ファッションカラー)で染める
(4) ハイライトで一部ブリーチし、全体をおしゃれ染め(ファッションカラー)で染める→ブリーチされた白髪は染まる、ブリーチされなかった白髪もあまり目立たなくなる
という新たな選択肢が生まれました。
「#白髪ぼかし」や「#脱白髪染め」というときは、(2)~(4)を指すことが多いです。
さとゆみ:(3)はイメージしやすいですよね。この全頭ブリーチは、ブリーチ剤で前ほど髪が傷まなくなったからこそできるようになった方法
(4)の方は知らない人も多いと思うので、今日は、(4)の「ハイライトをとる」というのが、どういう方法なのか、教えてもらっていいでしょうか。