小さい分、値段が安くて買いやすい、収納場所も確保しやすい。そんな理由でついつい増えてしまうのが、豆皿や小皿です。

しょうゆを入れたり、薬味をのせるのが一般的ですが、使い方次第で食卓にぐっとバリエーションを出すことができます。
ここでは、料理ブロガーで、テーブルコーディネートに定評のあるぶち猫さんに、豆皿と小皿の洗練された使い方を教えてもらいました。

豆皿や小皿を使うと、食卓にリズムが生まれる
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ついつい集めがちな豆皿や小皿を徹底的に活用する方法

私は豆皿小皿が大好きで、うちにはあちこちで買い集めてきた小さな器がたくさんあります。今回は、そんな小皿と豆皿の選び方と使い方についてのお話ししたいと思います。

豆皿小皿の中でいちばん使いやすいのは、やはり無地や、無地に近いワンポイント柄の入ったもの。とくに白系の小皿や豆皿は、しょうゆ皿や薬味皿として重宝します。

一方で、たとえば2枚目の豆皿や小皿として、同じ無地でも四角い形や少し変わった形のもの、色が鮮やかなものをもっておくと、食卓にバリエーションをつけることができておもしろいもの。

シンプルな小皿のいちばんベーシックな使い方は、少量のおやつやお総菜を盛りつけること。

大きめの器に盛りつけて余白を生かす方法もすてきではありますが、日常のおやつであれば、写真のように小皿に立体的に積み上げるのもかわいい。

●料理中のボウル代わりとして

細かい材料が多くて複雑な手順の料理をつくるときにも、豆皿や小皿は活躍します。

写真はスパイスからインドカレーをつくったときの調理過程ですが、異なるタイミングで鍋に投入するスパイスや香味野菜をそれぞれ小皿に取り分けておくと、テンポよく調理を進めることができます。

お気に入りの豆皿や小皿を並べていると、作業中もテンションが上がります。

●見た目と機能性を両立させる

朝食のスコーンに添えた発酵バターとベリーのジャム。豆皿や小皿に別々に盛りつければ、それぞれ混じってしまうことがないという機能面のメリットもありつつ、全体がコンパクトにまとまって洗練された印象になります。

丸い器のなかに1つだけ長方形の豆皿を加えることで、食卓によいリズムも生まれます。

●大皿の上に重ねると変化が生まれる

豆皿の便利な使い方の1つが、大皿の上に重ねて盛りつけに変化を出す方法。

写真は、左から時計回りに、ナスと豚肉の味噌炒め、カボチャとインゲンの煮物、カリフラワーの自家製ラー油あえ。

小さなおかずをいくつかまとめて大皿に盛りつけるときに、シンプルな豆皿を1つ加えると、立体感が出ておもしろくなります。汁気のあるおかずを盛りつけるときにも便利。

●カラフルな豆皿や小皿でちょっとした冒険をする

大皿だと挑戦しにくい華やかな柄ものの器。豆皿や小皿だと挑戦しやすいのもいいところです。

伝統的な色柄のものからポップなものまで、さまざまなバリエーションのなかから、直感的に好きだと思うものを選ぶのが、長く使える器を手に入れるコツのように思います。

カラフルな豆皿や小皿は単独で使ってもかわいいですが、無地の器の上に重ねるアレンジもおもしろいもの。

写真は、イチジクのゴマあえ、あぶり厚揚げ、焼き万願寺唐辛子のユズコショウ添えです。

どれもシンプルな料理ですが、中央に配置された鳥の形の華やかな小皿の効果で、ちょっとおしゃれなおつまみに見えるのではないでしょうか。

こちらは、無地と色柄もの、さまざまな形と色と柄の豆皿と小皿を、小さなお膳の上にぎっしりと並べてみました。無地のものにも華やかな柄物にもそれぞれに個性があってすてき。

常備菜をつくっているおうちであれば、こんな風に並べた豆皿や小皿につくりおきのお総菜を少しずつ盛りつけても楽しいと思います。

実際におかずを盛りつけたところ。

こちらもそれぞれは材料少なめでごく簡単な料理ばかりなのですが、豆皿と小皿の表情のおもしろさとぎっしり並んだお総菜の不思議な迫力の効果で、ごちそうのように見えてきます。

器や盛りつけで料理の見え方が変わる、わかりやすい例だと思います。

●おちょこを豆皿や小皿のように使う

日本酒用のおちょこのほとんどは、本来の使い方のほかに、豆皿や小皿としても使うことができます。

買ってみたものの、あまり出番のないおちょこがあれば、豆皿や小皿として再利用するのもひとつの方法。

写真は、朝ご飯の模様。

アボカド、カリフラワー、インゲンとエノキをグリルした上に、半熟ゆで卵をのせて、パルメザンチーズをふりかけました。

パンは、はちみつトースト。キャロットラペは、小さめのおちょこに入れて添えました。

そのまま盛りつけてももちろん大丈夫ですが、おちょこを活用することでほかのおかずと味が混ざらず、見た目も立体的で、カフェ風の演出をすることができます。