今や「Bento」として世界でも共通語となっている日本のお弁当文化。皆さんはその歴史をご存知ですか? 農林水産省が運営する情報サイト「Let's!和ごはんプロジェクト」から、お弁当にまつわるお話と秋におすすめのお弁当レシピをご紹介します。
「お弁当」の原型は江戸時代の幕の内弁当
今のお弁当の原型とも言える幕内弁当は江戸時代に登場しました。
江戸時代の芝居は朝から夕方まで続く一日がかりの娯楽だったため、芝居の合間に食事をとることになります。裕福な客は食事と茶などを手配する一方、一般客が楽しむために生まれたのが「幕の内弁当」でした。
江戸時代後期の風俗志(風俗、事物を説明した一種の類書(百科事典))で喜田川守貞の『守貞謾稿』という書物にその当時の幕の内弁当の中身が記されています。
握飯10個、こんにゃく、焼豆腐、干瓢の煮付、芋の煮付、かまぼこ、卵焼といった内容です。
江戸の当時は冷蔵庫などもありませんので、もちのいい煮物や練り物、焼き物がおかずのメインとなっています。今の幕の内弁当と比べると、ヘルシーな内容ですね。
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秋のお弁当におすすめ!なめたけの炊き込みご飯
お弁当の歴史に浸りつつ、この秋は和のお弁当でお出かけしてみるのはいかがでしょう?
大きめのお重につめてもよし、銘々のお弁当箱につめてもよし。
盛りつけのポイントは、同じ色同士が隣に来ないようにすることと、立体感を出すこと。メインのおかずを中央にすると豪華な印象を与えます。隙間が空いてしまったら、季節の果物を切って入れるのがおすすめです。
ここでは、秋にぴったりな「なめたけの炊き込みご飯」のレシピをご紹介します。
●なめたけの炊き込みご飯
調理時間15分(炊飯・蒸らし時間は除く)
材料(4人分)
- なめたけのビン詰め 1瓶(180g)
- 米 1.5合
- ショウガ(細かい千切り) 1片
- 青ネギ 2本(小口切り)
- 水 約324ml
【つくり方】
(1) 米を研ぎ、炊飯器に入れ、水を入れる
(2) なめたけを1ビン入れて軽く混ぜ、そのまま炊く白米と同様に炊く(炊き込みご飯モードなどがあれば炊き込みモードで炊く)
(3) 炊き上がったらよく混ぜる
(4) ご飯をよそい、ショウガとネギを散らす
「Let's!和ごはんプロジェクト」は、忙しい子育て世代に、子どもが身近・手軽に「和ごはん」を食べる機会を増やしてもらうため、企業等の新たな商品・サービスの開発・販売、子ども向けメニューの展開等を促進するための官民協働プロジェクトです。
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