コートやニットなどがまだまだ必要な時季。かさばる冬服のせいで、クローゼットの中がぎゅうぎゅうになっていませんか? 出し入れがしにくいとプチストレスがたまるうえ、服が擦れて傷んでしまうことも。
「どんな広い家でもスペースは有限。 “ゆる捨て”を習慣にすれば、少しずつスペースに余裕が生まれます」と語るのは、もたない暮らしに関する著書やブログが人気の筆子さん。気軽に続けられ、自然と捨てられるようになるという“ゆる捨て”について教えていただき、実際に読者が挑戦してみました。
1日15分。気になる場所のいらないものを捨てるだけ!
筆子さんが提案する“ゆる捨て”は、「毎日15分、気になる場所のいらないものを捨てていくだけ」というもの。難しいノウハウは一切必要なく、取りかかる場所や順番に決まりはありません。時間も体力も使わないので、気軽に続けられ、自然と捨て力がつくのが魅力です。
今回は、ものが捨てられない読者が、15分ゆる捨てをやってみました。
<体験してくれた読者・YさんのDATA>
・本人30代
・夫、長男、二男と2LDKのマンション暮らし
片づけが苦手なうえに、やんちゃな男の子2人の育児に追われて、ものはたまっていく一方だというYさん。今回はクローゼット内のゆる捨てに挑戦しました。
宿敵・クローゼットを整理。捨てるか迷ったらキープにして、サクサク進めて
押入れやクローゼットといった「大物」は、ものがあふれてしまいがちな場所の代表格。気分が乗れば1日で数セット取り組んでもOKですが、1セット15分を守ってテンポよく進めましょう。
●一時置きの服を見直し、そのまま3セットやってすっきり!
「休日で夫が子どもを見てくれてたので、やる気が出て3セット実践。服は全部出さず、15分でできる範囲で見ていったので息ぎれせずにできました」
<捨てたもの>
すべての画像を見る(全7枚)デザインが古い服、今の生活に合わない服、傷みが目立つ服、サイズが合わない服など、すぐ判断できるものだけピックアップ。
「軽く見ただけで16着も捨てる服を発見!買うと増える一方なので、定期的に見直して外に出さないといけませんね」
1セット目は隙間に突っ込んであった服、2セット目はクリアケースを1個ずつ出して、いる、いらないを仕分け。
「迷ったら取っておくことにし、サクサクと進められました」
3セット目。ハンガーの服は、かけた状態でチェック。
「全部出すと大変なので、ざっと見てマタニティー服などもう着ない服だけを引っぱり出しました」
隙間までぎっしりと詰まっていたクローゼットに余裕が生まれ、はみ出した服もクリアケースに収まるように。
「毎日あける場所なので、隙間があると気持ちにも余裕が出ますね」
筆子's POINT:見た目でダメだと思う服から抜き出してみて
たとえば...
・1年着ていない服
・サイズが合わない服
・難のある服
上の基準で抜き出していくだけで、相当数が減ります。迷ったら着てみるといいですよ。まったく似合わないと簡単に捨てられますから。ただし、立て続けに捨てると疲れも出るので、15分やったらなるべく休憩をはさんでくださいね。
●使っていないのに保管していたバッグにさようなら
衣類をゆる捨てできたので、下段にあるバッグも見直すことに。
「数は多くないけど、なんとなくもっていたものが多くて。1週間でかなり捨て力がついたので、今の自分に必要かどうかすぐ見きわめられるようになりました」
<捨てたもの>
数回使って壊れた景品のバッグ、お気に入りだけど革がすれて色落ちしたもの、もう何年も使っていないものが処分対象に。
【BEFORE】
クローゼットの下段に、収まればOKとばかりに押し込んでいたバッグ類。
【AFTER】
「数はなくてもかさばるので、3個減っただけで大変化!とっても出し入れしやすくなりました」
筆子's POINT:バッグは一生使えるものではありません
壊れたり、使い勝手が悪かったりすると、どんな高価なバッグでも使わなくなってしまいます。服と同じく新陳代謝させて、「今」の自分が本当に好きなものだけを残すようにしましょう。