キュートな白黒模様ともふもふの姿が癒やし度満点のパンダ。ジャイアントパンダについて学びながら親子の絆を深めるセミナーイベント「パンダの隠れ家」に、パンダ大好き編集部員が行ってきました!
パンダの聖地・和歌山県発!パンダ愛と家族愛を深めるイベント
すべての画像を見る(全4枚)全国にはパンダに会える施設が3か所ありますが、じつは和歌山県は“パンダの聖地”。和歌山県にあるテーマパーク「アドベンチャーワールド」では、お父さんパンダ「永明(えいめい)」と「良浜(らうひん)」、5頭の姉妹の合計7頭が暮らしています。これは日本で暮らすパンダの半数以上にあたり、世界一のパンダファミリーと称されることも。
そんなアドベンチャーワールドの協力のもと、和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」が主催したイベントでは、9月14日に30歳を迎える永明のヒストリーを中心に、パンダクイズやゲストの杉浦太陽さんとの子育てトークで盛り上がりました。
●パンダの大家族を支えるグレートファーザー「永明」。穏やかだけど飼育員泣かせな一面も!?
パークがある白浜の浜の字をとって「浜家」と呼ばれているパンダファミリー。まもなく30歳になる永明は、日本最高齢のパンダでもあります。パンダの繁殖は非常に難しいと言われていながら、1994年の来園以来、自然交配で16頭の父親となった永明。浜家を支える大黒柱となれた理由を、飼育担当の中谷有伽さんが教えてくれました。
「パンダは発情期が短く交配相手を選り好みする動物なので、オスとメスの相性が重要。気に入らない相手だとケンカをして終わってしまうこともあるんです。永明は季節外れの発情にもきちんと対応できるなど繁殖能力が高く、穏やかな性格でメスとの相性もよかった。いざというときにはしっかりリードする立派なお父さんだったんです」
優しい性格でいつものんびり過ごしている永明ですが、とてもグルメな一面もあり、竹の目利きに関してはこだわりが強いんだそう。ほかのパンダだと竹を手に取りながらにおいをかいでおいしいか判断するところ、永明は気に入らない竹には手もつけないこともあるんだとか。
「パンダの飼育スタッフになっていちばん苦労したのは竹の選定です。妥協を許さない永明ですが、新鮮でおいしい竹を選び抜くことが健康につながっているのかもしれません」と中谷さん。
●杉浦太陽さんが登場し、“子だくさん”同士の家族愛トークで盛り上がり
中盤では、特別ゲストに杉浦太陽さんを迎えて「パンダ愛♡家族愛のクロストーク」を実施。「和歌山のパンダは生き生きしてる!」と話す杉浦さん自身も、初めてパンダを見たのはアドベンチャーワールドだったそう。4人の子育て中の杉浦さんと16頭のパンダの父親である永明の間には、共通点があるのでしょうか?
「ひとりひとり性格も違えば個性も違う子どもたちと接するなかで学ぶことも多い。子育てを通じて自分も成長させてもらっている」と語る杉浦さんの言葉にうなずく中谷さん。
一方、パンダの子育てについて尋ねてみると…。
「大人になってからは単独で行動するようになるパンダが、親子で生活できるのはわずか1~2年程度。その間に母親と子どもがどれだけ濃密な時間を過ごせるかで、子育てができるパンダになるが変わってくるという報告もあるんです」
しっかり愛情を注ぐ親子の時間が大切であることは、パンダも人間も共通しているようです。
●東京でもパンダを満喫!「わかやま紀州館」が期間限定でパンダフルな仕様に
イベントは1日限りの開催でしたが、東京のパンダ好きに朗報が!
有楽町にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では、9月末までの期間限定でパンダデコレーションを実施。アドベンチャーワールドのパーク内でしか買えないパンダグッズを販売しています。
パンダファミリーのフォトスポットが設置されるほか、パンダのかわいい表情がいっぱいのミニミニ写真展も登場し、見どころたっぷり。東京にいながら和歌山のパンダに出会えるチャンスを見逃さないで!