最近、お手紙書いていますか? メールやSNSが主流の今、手書きの手紙は、古くて新しいツールとして、その価値が見直されています。手紙の書き方コンサルタント・青木多香子さんが、身近な人に喜んでもらい、人間関係をよりよくするだけでなく、自分も幸せになる「手紙の書き方」を解説します。
3ステップで手紙をもっと気軽に
手紙の手紙というのは書き慣れていないとハードルが高いもの。「わざわざ手書きで!?」「メールでいいじゃん」と思われる方も、いらっしゃるかもしれません。でも、だからこそ、手紙を書いてくれた相手の、そのひと手間がうれしいもの。じつは、以下に紹介する3ステップを押えるだけで、だれでも簡単に、心のこもった手紙が書けます。
●ステップ1 紙を選ぶ
すべての画像を見る(全4枚)まずは、紙選び。手紙に使う紙は、便箋以外にも、カード、ミニカード、はがき、一筆箋、付箋など、その形態はさまざま。おくる相手や使うシーンを思い浮かべながら、選びましょう。
たとえば、音楽好きな人には、音符模様のものを、カフェ好きな人には、コーヒーカップの絵柄がついたものを選ぶなど、相手の趣味や好みにちなんだものを選ぶことで、相手への思いを伝えられます。また、季節の花や風物詩など季節感のあるもの、四つ葉のクローバーや青い鳥などラッキーシンボルがモチーフされたものも、喜ばれます。
●ステップ2 文章を考える
家族や友人、職場の人など、親しい方に手紙を書くのであれば、形式的な書き方にこだわる必要はありません。相手に語りかけるように、等身大の言葉で書いた方が、気持ちが伝わります。
文章の基本は「3部構成」と覚えておくと、書きやすいかもしれませんね。
1.あいさつ
2.本文
3.むすび
たとえば、帰宅が遅い夫には夕食と一緒にこんなメッセージを添えて。
これだけでも立派な手紙です!
●ステップ3 筆記具を選ぶ
手紙を書くのに、ボールペンを使われる方が多いと思いますが、ボールペンは、もともとメモをするための道具。
気持ちを伝える手紙には、万年筆がおすすめです。インクのにじみが、情感豊かに見せてくれます。万年筆は、高価なイメージがありますが、入門用は1000円程度のものもあります。
もちろんボールペンがNGというわけではありません。紙質や伝えたい印象に合わせて、ゲルインクボールペンを使ったり、筆ペンを使ったりしてもいいでしょう。
手紙の印象は、インクの色によっても変わります。季節のうつろいとともに、桜のピンク、新緑を思わせるグリーン、夏の青空のようなブルー、落ち葉や秋の味覚を思わせるブラウンやパープルに変えるなど、季節感を伝えることもできます。
また、字を書くときには「うまく書こう」ではなく、「丁寧に、読みやすく書く」ことを意識してみましょう。丁寧に書かれた手紙からは、相手の思い、親しみやすさ、一生懸命さが伝わってきます。そのためにも筆記具はなるべく太字のものがおすすめ。太字で書くと、自然と大きな文字になります。大きな文字は、堂々とした印象を与えます。
いかがでしょうか。以上、手紙の書き方3ステップでした。
ちなみに、郵送する場合は、
【切手を貼る】
というステップが加わります。切手選びも、便箋やカードと同様、相手の趣味や好みや季節にちなんで選びます。さらに、切手の貼り方を工夫したり、風景印を押してもらったり、手紙の楽しみは広がります。
相手の喜ぶ顔を思い浮かべて、手紙時間を楽しんでくださいね。