緑が多い、開放感がある、子どもを遊ばせやすい…。そんな理由から、公園に近い物件を住まいの候補にあげる人がいます。実際のところ、住心地はいいのでしょうか。公園に近い物件を購入した日刊住まいライターが、住んでみて感じたメリット&デメリットを語ります。また、あわせて注意したいポイントも。
すべての画像を見る(全5枚)公園の近くに住むメリットは?
筆者は公園近くの建売住宅を購入する際に、間取りや設備といった家の中身だけでく、周辺環境などもしっかりとチェックしました。手間ではありましたが、実際に何度も現場に出向いたおかげで、「想定外の後悔」を避けることができたと感じています。
実際に住んでみて感じること。加えて、購入前に注意したことを紹介していきましょう。
●子どもの遊び場を近隣で確保できる
おうち遊びが増えている昨今ですが、やはり思いっきり公園で遊んでいるときの子どもたちは、とても楽しそうな顔をしています。忙しい家庭でも、近くに公園があれば、買い物帰りにちょっと立ち寄ることも可能。近所のお子さんと知り合える機会も多くなります。
●災害時の避難所が近くにある安心感
筆者の近くの公園の場合、災害時には避難所となったり、物資を配る場所になったりしたことがあるそう。自治会員から聞いた話だと、公園で水の配給があったときも、徒歩でサッと取りに行けて便利だったそうです。
●ウォーキングや散歩を気軽に楽しめる
健康のために毎日歩こうと思ったときに、目標があると続けやすいものです。家の近くに公園があると、「公園に行きがてら散歩しよう」「公園の中を散歩しよう」という気持ちになります。
公園が近いゆえのデメリットも…
●防犯対策は必須!
公園から自宅が見通しやすい場合は、防犯対策は必須だと思います。窓から家の中が見えないようにする、出かけるときは留守だと気づかれないようにするといった配慮が必要です。
●騒音に悩まされるケースも
同じく公園近くに住む友人たちにも聞いたところ、いちばん不満の声が大きかったのが音の問題。
公園によっては、子どもだけでなく、夜間に大人が騒音を立てるケースもあります。公園に面した部屋がリビングや寝室といった間取りの場合は、音がかなり気になることも。賃貸や建売に住むのなら、事前の間取りチェックや公園側の窓の防音性能などを確認できると理想です。
●自治会での掃除当番が大変…
筆者宅の近くの公園は自治会がつくったもので、近隣の住民にとても大切にされています。そんなわけで公園の掃除は毎月のようにあり、管理が大変です。班ごとの当番制ですが、年に2度は回ってきます。こうしたことも、住んでみて初めてわかったことでした。
●緑があると虫も多い
緑が多いと景観はよいですが、虫が多いのも事実。入居したての頃は、夏にこんなに虫が多いのかと驚きました。家に入ってこないように防虫対策が必要です。