暮らしていると、気をつけていても、壁や床などに傷みが出てしまいます。
「じつは、家庭にある道具や、100円ショップやホームセンターで手軽に手に入るもので修復できます」と語るのは、リペアサービスのプロである、櫻井悦子さん。
簡単に床のはがれや壁の穴を修復できるリペア方法を教えていただきました。
気になる壁の穴、床のはがれ…家にあるものを使って補修しましょう!
床など木製品の表面はがれ、壁にあいた穴、壁クロスのはがれ…暮らしていくうえで傷むのは仕方ないとはいえど、目にするとテンションが下がってしまいますよね。
今回はこれらの対処法をご紹介します。
●木製品の表面はがれは均等に密着させるのがコツ!
家具やドア、床など一般住居には木製品が多く使われています。軽微な傷やはがれでも放っておくと進行し、修復不能に。
木製品は早めに対策することで、きれいに長く使用することができます。
【用意するもの】
・瞬間接着剤
・カッター
・文鎮や木片(固くてフラットなもの)
【リペア方法】
(1)木の表面はがれを直すポイントは、接着剤の強さよりも、均等に密着させること。
カッターではがれた部分を持ち上げ、瞬間接着剤を傷内部まで入れます。
(2)表面がフラットで硬いもので圧力をかけ硬化するまで圧着します。床であれば足で踏んでもOK。
(3)ゆっくり時間をかけて圧着します。硬化促進剤を利用するとより短時間で直すことができます。
●壁のネジ穴は、綿をつめる!
壁の小さなネジ穴は、100円ショップで売っているようなネジ穴埋め剤で補修することができますが、2cm以上になってくると、その方法では困難に。
そこで綿と瞬間接着剤を使用し、簡易的にガラス繊維のような下地をつくります。
【用意するもの】
・手芸用の綿
・爪楊枝
・瞬間接着剤
・コーキング剤(ネジ穴埋め材)
【リペア方法】
(1)補修したい穴に綿をつめます。
(2)瞬間接着剤を入れます。強度が上がるとともにコーキングの足がかりができ、キレイに補修することができます。
(3)コーキング剤を入れます。爪楊枝でクロスの模様を描いて完成。
●木工用の接着剤とあき缶で壁クロスはがれを元どおりに修復!
壁クロスのはがれは、通常ののりをはるだけでは十分に戻らない場合があります。
ここでは身の回りのものを使って、きれいにはり直すコツをお伝えします。
【用意するもの】
・木工用の接着剤
・スチール缶
【リペア方法】
(1)壁クロスがはがれた部分に木工用の接着剤を注入します。
(2)缶コーヒーやスプレー缶など、硬いスチール缶を転がし、隙間をふせぐように圧着します。
(3)はみ出た接着剤をふき取り完成。
一度はった壁クロスがはがれた場合、クロスが固くなっているので、通常ののりでは接着できない場合があります。木工用の接着剤は適度に強力で柔軟性があるため、クロスの再接着にも適しています。
密着させる場合、プロはローラーという道具を使用しますが、スチール缶をコロコロすることで代用可能。
家じゅうの気になる傷や穴、この機会にぜひリペアしてみてください!